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『 真価と進化 』

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2025.02.12号 VOL.270
風が吹けば桶屋が儲かる

こんにちは。株式会社シンカの横田と申します。

数年に一度の大寒波が訪れ、今冬一番の寒さを実感しているこのごろ、
使っていなかったこたつを取り出し熱を入れました。
埃の焦げ臭さを感じつつも、暖房ばかりで乾燥が激しかった肌にやや潤いが戻り、
ハンドクリームを塗ることも減りました。
するとハンドクリームとポーチに入れていた龍角散のど飴を口に運ぶ機会が減り、
結果時間だけが経って飴玉がくっついていました。

些細な変化やきっかけが、次々別の変化を生み、思わぬ結果を生みます。
週刊誌の記事がきっかけでキー局のスポンサーが激減することになったり、
世の中に与える影響というのは読めないものです。
こたつを出したら飴玉がくっつくように、身近な些細なことであっても、
何かを変えたら何かが変わる。

そう思って、何かを変えてみる勇気にしたいところです。
それでは、『真価と進化 2025.2.12号』、最後までお付き合いください。


風が吹けば桶屋が儲かる


寒さが厳しくなると、受験や就職・卒業のシーズンが近づいてくるなと感じます。
そんなシーズンには、著名人がスピーチをしたニュースを多く耳にします。
例えば毎年、東大の卒業式・入学式には総長やその年の学術界の著名人がスピーチを行います。
学術や研究が世の中にどう影響を与えているのか、その責任や社会への貢献について、
改めて自分の襟を正させてくれる内容になっています。

また近畿大学は、キングコングの西野亮廣やサッカー元日本代表の本田圭佑などの
有名人がスピーチをすることで話題になっています。
世間での常識から外れた人々の、経験からくる率直な言葉は、
当たり前に思えたとしても納得して心に染みるものです。

例えば2021年の東京大学の卒業式では、イグノーベル賞を受賞した研究を引用し、
歩きスマホによって個人だけではなく集団全体の歩行速度と統率に影響を与えるという結果から、
身近な問いと成果が価値ある気づきを与えてくれる重要性を伝えていました。
またその技術の浸透がもたらした便益と社会問題に目を向けるべきということ、
その技術による変容は予想ができないこと、だからこその自覚が肝心だ、というメッセージを伝えていました。

また2023年の近大卒業式での本田圭佑のスピーチは、
「欲望を開放しろ、限界を決めるな」「環境にこだわれ」
「いつかは死ぬ、生きたいように生きろ」という3つのメッセージを伝えています。
彼の経験を説得力にしながら、率直な言葉で伝えています。

2つのスピーチに共通しているのは、挑戦する背中を押してくれていることだと
私は思います。
前者は、自分の些細な影響に自覚を持つことが社会を大きく変えるかもしれない・
それに責任は伴うが価値ある成果を生むこともある、という律しながらのエールであり、
後者はストレートに、自分がやりたいように・結果を出しやすいようにという姿勢を支えるものです。

風がふけば桶屋が儲かるように、毎日の自分が何かを変えることでの
バタフライエフェクトはあるかもしれませんが、
自分の変化が与える影響を自覚しつつ、自分が挑戦する姿勢を貫くことが、
きっと社会の何かを良い方向に変えると信じて、私も挑戦をしていきたいと思います。


▼令和3年度 東京大学卒業式 総長告辞
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message2021_15.html/

▼本田圭佑さんの贈る言葉「欲望を解放!環境にこだわれ!どうせ死にます」近畿大卒業式でサプライズ講演《ケイスケホンダの夢叶える近道》に大学生納得
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/386361/


編集後記


最近の若者には「チャット末尾に。がつくのが怖く見える」「マルハラだ」という人がいるニュースを聞きます。」
人にとってどんなことが影響を与えているのかわからない世の中、
実は話したら解決することも多いのではないかと思います。

「実は。が付くのが怖いんですよね」と話すきっかけとして、
またそれがきっかけで、チームの関係がすっかり良くなる、
そんなことが『チームワーク向上診断』で果たせると僕は思っております。

それでは、次回もお楽しみに!

横田 悟