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『 真価と進化 』

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2024.12.25号 VOL.264
挑戦する決意

こんにちは。株式会社シンカの横田と申します。
今日はクリスマスですね!
クリスマスは、子どもの頃もサンタさんの来訪に心躍らせていましたが、
仕事納めに向けてあわただしくなる今も好きな季節です。

採用支援としてはここからがピークのため、年末休みに突入しても気が抜けませんが、
小休止のひとときが待っていると思うと、あと一頑張りの力が出る気がしています。

寒さが厳しく、乾燥も重なって体調を崩しやすいですが、皆さまもお気を付けください。

今回は私が好きなプロ野球の話題で、個人的に気になっていることをお話したいと思います。

それでは、『真価と進化 2024.12.25号』、最後までお付き合いください。


挑戦する決意


24年シーズンは大谷翔平選手のワールドシリーズ制覇、横浜DeNAベイスターズの日本一といった
話題がありましたが、プロ野球ファンの間で最近の話題は、上沢直之選手の移籍に関してです。

昨年オフ、北海道日本ハムファイターズからアメリカMLBにポスティング制度で移籍を果たしたものの、
十分な活躍ができず、今オフに国内の福岡ソフトバンクホークスへと移籍が決まりました。

メジャーリーグからNPBのチームに戻ってくること自体は珍しくはないのですが、
ファンの中で話題になっているのは、その移籍が不義理ではないか、という点です。
複雑になりますが、まとめると以下の点です。

・渡米当時、より高い金額・メジャー確約のオファーがあったにもかかわらず、
新庄監督の反対を押し切ってマイナーリーグからスタートする契約を選び、
かつ開幕メジャー入りができないとわかると他球団に移籍し、
結果的に日本ハムにごく少額の移籍金しか残せなかった。

・日本ハムが移籍金が少なくなるリスクを負いつつも希望をくみ取って送り出したにもかかわらず、
メジャー登板2試合のみで故障の影響もあってわずか1年で帰国となった。

・国内での移籍が確定するまで日本ハムの施設でリハビリ等を行っており、
日本ハムから契約のオファーもあったが、
同一リーグのライバルであるソフトバンクへの移籍になった。

過去のMLBに挑戦した選手の移籍金金額や、挑戦した年数、出戻りしたチームを知っていればいるほど、
古巣の日本ハムに損ばかりの移籍ではないか、と思う結果です。
ルールに則ってはいるものの、心象が悪い、不義理だ、という声も目にします。

このニュースを見て、私は再会のあり方について思いを巡らせました。
今回の一件を身近に寄せて考えると、上沢選手の移籍は決して責められるものではございません。
日本での安定したキャリアを捨てて他国に挑戦する勇気は称賛に値しますし、
自分が海外で仕事に挑戦すると考えるとそんな勇気は持てません。
また憧れの舞台に挑戦したとしても、うまくいかず、それならばと活躍できていた
国内に戻ることも理解できる気がします。
情けないと思われたとしても、生活の安定や心身の安定を考えるとごく当然の選択です。

ソフトバンクへの移籍となったことも、待遇面を考えるとよりよいオファーであればそれを選ぶのは理解できます。
ただ私が思うに、このオファーの受け方が問題だったのではないかと思います、

球団施設を使わずに、思わせぶりな態度をとらず、他球団の声も聞く姿勢をはじめから示すべきだったのではないでしょうか。
もしくは海外に発つときに古巣に戻るという決意をしておくべきだったのではないでしょうか。

今の環境から離れて別の環境に挑戦することは、多かれ少なかれ誰かに迷惑や影響を与えることになります。
そして一度離れてから今の環境に戻ろうとしても、同じように戻れるとは限りません。
退路はないものとしてきっぱりと別れ、そのうえで自分が万が一戻る機会があったとしてどうするか、
それを決断してから挑戦を決めることが必要だったのではないでしょうか。

挑戦における覚悟について、考えさせられるニュースでした。

▼参考記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/bba19136195c9eaa103423ff50fadc69978db8d9/


編集後記


私は千葉ロッテマリーンズのファンなのですが、
佐々木朗希投手のMLB挑戦が決まり、球団のファンとして残念な思いはありつつ、
佐々木投手には大活躍をしてほしいという思いがあります。

このポスティング移籍も実は2年後まで移籍を待たないと
移籍金が数十億円減ってしまうというものでしたが、
佐々木投手が早く挑戦し活躍してほしいという球団の思いで送り出すことになりました。

挑戦を応援する暖かい思いは、きっと佐々木投手にも届いていると思います。
いつかロッテに帰ってきてくれることを願って、応援したいと思います。

それでは、次回もお楽しみに!

横田 悟