2024.12.11号 VOL.262
ブラックフライデーの誘惑
こんにちは。株式会社シンカの山内と申します。
いつの間にか日本でもすっかり定着した10月31日のハロウィン。
ハロウィンが終わると、街はクリスマス一色、と思いきや、
最近、その間にぐっと存在感を増しているのが「ブラックフライデー」。
11月半ばから広告が目立ち始め、
ブラックフライデー当日の11月29日では終わらず、
あの大手ECサイトでは12月6日までセールが続いていましたね。
そしてこの後は、クリスマス、さらに年末年始商戦へと、一気に切り替わっていきます。
皆さんは、今年のブラックフライデー、何か購入されましたか?
それでは、『真価と進化 2024.12.11号』、最後までお付き合いください。
ブラックフライデーの誘惑
11月半ば、昨年買った娘の肌着や長袖が小さくなってきたので、
自宅近くのショッピングモールへ買い物に行きました。
目に入るのは、施設内の至るところに掲げられたフラッグ。
世の中は、まさに「BLACK FRIDAY」セールの真っただ中でした。
先日、趣味が高じて全国や海外を飛び回る活動をしている知人と話したとき、
お勤めだった大手企業を退職された直後だったこともあり、
「正直、お金の面で不安なことはないのですか?」と聞いてみました。
すると、意外にも「実は昔のほうが使っていた」との答えが返ってきました。
以前は、「仕事で疲れた」「人間関係のストレスが多い」「休日が暇」などの理由で、
ふらっとショッピングモールに出かけ、衝動的に買い物をしていたそうです。
しかし今は、やりたいことに集中し、心が満たされているため、
衝動買いがなくなり、お金の使い方も変わったと話してくれました。
私自身も、買い物に関しては、
例えば、「コートが古くなった」「新しいカバンが欲しい」と思うと、
他人の持ち物ばかり目につき、自分だけが古いものを持っているような感覚に陥り、
早く買い替えたくてたまらなくなることがあります。
こうした執着を早く手放したい…。そんなふうに感じることがあります。
「多くのものを必要とする者が貧しいのだ。なぜならば、その限界を知らないから」
この1ヶ月くらい、ブラックフライデーの広告を見ながら
その言葉が頭をよぎっていました。
今週末は、2年前に移住した知人に会いに、沖縄を訪れる予定です。
1泊目は、80歳を超えてなお、お客さんとコミュニケーションをとるため、
手話の勉強会に参加するなど、学びを続けられているお母ちゃんが営む民宿。
2泊目は、国際通りにあるリゾートホテルに宿泊します。
それぞれの宿泊先がもたらす自分の幸福度の違いを実感してみようと思っています。
皆さんにとっての「豊かさ」とは何ですか?
定着しつつあるブラックフライデー。
その盛り上がりに、つい購買意欲をかき立てられていないでしょうか。
あえて一度立ち止まり、「本当に必要なもの」「心から欲しいもの」なのか見つめ直す。
そういう過ごし方も、ひとつの選択肢かなと思います。
編集後記
12月も2週目に入り、忘年会の予定が入っている方も多いのではないでしょうか。
先週金曜日の新橋は、どのお店も終電近くまで賑わっており、
活気に溢れていました。
仲間と楽しくお酒を飲み交わしながら過ごす時間。
それもまたひとつの「豊かさ」ですね。飲みすぎにはくれぐれも注意しましょう!
それでは、次回もお楽しみに!
山内 綾子