2024.11.06号 VOL.257
私たちを幸せにする“進次郎構文”
こんにちは。株式会社シンカ代表の田中です。
このメルマガは衆議院議員選挙の投票日前に執筆していますので、
選挙の結果がどうなっているか、現在の私はわかりません。
石破首相もかなり叩かれていますが、この混乱が
何かを変革してくれるものと、私はひそかに期待しています。
さて、いま話題の“進次郎構文”。
もちろん政治家がバカでいいのか!という批判の意味でも使われますが、
それでもここまで拡散しているのは、「面白いから」なんだと思います。
今回は、皆さんをほっこりした笑顔で仕事に送り出したいと思います。
それでは、『真価と進化 2024.11.06号』、最後までお付き合いください。
私たちを幸せにする“進次郎構文”
ネット検索してみると、出てくるわ出てくるわ…
私のツボにはまったもの10選をご紹介させていただきます。
「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけない」
「調査では増えているから、増えたかどうか調査する」
「水筒を使っていたけど、水筒を使っていなかった」
「自由があるのが自由民主党 自由がないのが民主党」
「2月ってことは、あと1年でまた2月がくる、ということです」
「雪が積もるって事は、雪が降っているって事なんですよ」
「今月39歳の誕生日を迎える訳ですけれども、来年は40歳になるという事です」
「初対面の時思ったんだ。まるで…初めて会ったみたいだって」
「誠実に答えないなんて、不誠実ですよ」
「力をパワーに」
「このプレゼント 頂き物なんです」
大人気の“進次郎構文”ですが、少しだけ真面目な話を2点したいと思います。
1点目は、このように同じ意味の言葉を繰り返すことを「トートロジー」
と呼ぶそうですが、気づけば私たちも普段使ってしまっているということです。
「この度、弊社が新しく開発した新商品はですね…」
「それは、最終的な結論ということでいいですか?」
「規則は規則だから、守らなきゃダメだんだよ」
自分が何を言っているのか認識して話さなければ、知らず知らずのうちに
相手に混乱のストレスを与えてしまっている可能性があります。
2点目に、本当にそうなのか?疑って考える姿勢も大切ということです。
例えば、「雪が積もるって事は、雪が降っているって事」とありますが、
その雪は人工降雪機で作られた雪かもしれません。
また、「水筒を使っていたけど、水筒を使っていなかった」は
トートロジーかもしれませんが、「(Aさんは)水筒を使っていたけど、
(Bさんは)水筒を使っていなかった」という風に、主語が抜けているだけ
かもしれません。きちんと確認して、見極めが必要なシーンもあります。
私たちを幸せにしてくれる“進次郎構文”。
クスッと笑わせてもらって、私たちの意思疎通に役立てていきましょう。
編集後記
「上司に確認が必要か、上司に確認します」
といったように、“ビジネス進次郎構文”らしきものが蔓延っています。
生産性向上のためにはDXだ!と叫ばれて久しいですが、
DX化の前に、役割を整理し、責任者がやらないことを決めて、
責任と権限を委譲することの方がよっぽど生産性が上がるように
見受けられるケースが多々あります。
弊社もまだまだ改善すべき点がたくさんあります。
そのために、PDCAを回していかなければ改善しないと思っています(笑)
私自身は、接するみなさんを幸せにできるよう、最近はむしろ
政治家の「何も言ってねぇ~」物言いを学ぼうと思っているところです。
それでは、次回もお楽しみに!
田中 裕也