シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

SHINKA Mail Magazine

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2024.10.02号 VOL.252
日常生活の変化

こんにちは。株式会社シンカの分部と申します。

すっかり涼しい日が増えてきましたがいかがお過ごしでしょうか。
先日、弊社の一棟貸し宿泊施設Alive@飯能にて、秋の虫の声を聴きながらBBQしました。
大変過ごしやすく気持ちの良い季節ですので、ぜひ遊びにいらしてください。

と、自然豊かなさわやかなイメージが頭を駆け抜けたところで、
客観的な情報にもとづく現実をお伝えできればと思います。


それでは、『真価と進化 2024.10.2号』、最後までお付き合いください。


日常生活の変化


働き方改革関連法が2019年4月から順次施工されるに従い、
時間外労働に対する意識も大きく変わってきました。

実際、18時前後に外を歩いていると、帰宅ラッシュの波に飲み込まれ、
みんなこのまま家にまっすぐ帰るのか・・・
家に帰って何をするんだろう・・・
と、早く家に帰っても手持無沙汰となってしまう私は、
いつも不思議な気持ちで見送っています。

みなさん、日々どのように過ごしているのか気になりまして、
調べてみましたので、ご紹介したいと思います。

<調査>
令和3年社会生活基本調査の結果(総務省統計局)
https://www.stat.go.jp/data/shakai/2021/pdf/gaiyoua.pdf/

※新型コロナの緊急事態宣言の解除後、2021年10月の調査です
※以下数字は、多少まるめて記載させていただいております。

■1日あたりの「睡眠時間」
 男性 8時間  (5年前:7時間45分)
 女性 7時間50分(5年前:7時間35分)

 → 長年減少傾向だった睡眠時間が増加に転じました。
   コロナ禍で自宅にこもっていた際の生活習慣が
   そのまま残っているのかもしれません。

■1日あたりの「家事・介護・育児」
 男性 50分   (5年前:45分)
 女性 2時間25分(5年前:2時間25分)

 → まったく変わっていないですね!
   家にいようがいまいが、やることは変わらない
   ということなのかもしれません。

■1日あたりの「仕事に費やす時間(正社員)」
 男性 7時間 (5年前:7時間30分)
 女性 6時間 (5年前:6時間15分)

 → 過去20年の推移からみても、全体的に減少傾向です。
   まさに働き方改革の結果があらわれているようです。

■1日あたりの「休養・くつろぎ時間」
 男性 2時間 (5年前:1時間40分)
 女性 2時間 (5年前:1時間40分)

 → 以上も踏まえて、仕事や通勤時間が減った分、
   くつろぎ時間や睡眠にあてているように見受けられますね。


また「1年間(2020年10月~2021年10月)」の生活行動においては以下結果でした。

●学習・自己啓発 = 行動者率40%(5年前:37%)
●スポーツ    = 行動者率66%(5年前:69%)
●趣味・娯楽   = 行動者率86%(5年前:87%)

スポーツや趣味は、やってる人だけが継続してるという印象ですが、
学習・自己啓発は、全世代で全体的に上昇傾向です。
人生100年時代、生涯学び続けることの重要性が、
少しずつ広まっているように思いますが、まだまだ多くはないと感じます。



ここまでの調査結果をみて、どう感じられますでしょうか?

睡眠はもちろん大事ですし、休養も必要です。
実際には、どう過ごしているかの中身が大事なので、時間の情報だけではわかりませんが、
仕事時間が短くなったこと以上に、生産性が劇的に改善しているとは思えない気がします。


米調査会社ギャラップの発表結果によると、
仕事への熱意や意欲など、従業員エンゲージメントの国際比較において、
国際平均23%のところ、日本は6%と最低水準との衝撃的な事実が明らかになりました。

こういったアンケートに対して、謙虚で真面目な国民性、というだけでは
言い逃れできない結果なのでは・・・と感じ、大変悲しい気持ちになりました。

仕事とは、自身のスキルや情熱を活かして、人や社会に貢献をすることであり、
そして自身にとっても成長と達成感を得る素晴らしい機会であり、
新たな挑戦や学びが毎日を豊かにしてくれるはずです。
社会に生きる者としての当たり前を、どんな時代であっても、年を重ねても、
忘れずに日々を過ごしたいものです。


労基旬報「2024年7月22日:仕事への熱意、日本最下位 米調査会社ギャラップ」
https://roukijp.jp/?p=10631/


編集後記


私自身、仕事の時間は以前に比べて格段に減っており、
その分、資格の勉強など他のことに費やす時間が増えています。
こういった余裕がうまれている環境には大変感謝をしています。

ただ、時間を持て余しているときに、
なんとなくスマホをひらいて、いつの間にかコンテンツにおぼれ、
気がづいたら1時間以上経っている・・・、ということもあり、
後悔に苛まれることが増えました。

仕事時間が減った分、その代わりに何をするのか?を大事にしたいと思います。
時間は平等で、有限なもの。1分1秒を大切に過ごしたいものですね。

それでは、次回もお楽しみに!

分部 理恵