シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2024.9.25号 VOL.251
夜型でもオーライ

こんにちは。株式会社シンカ代表の田中です。

私は15歳の時に「ヤバい、もう人生の1/6が過ぎてしまった」と悟り、
そこから1分1秒ムダにせず、勉強も遊びも全力で取り組むようになりました。

そこから「そうだ、睡眠時間ももったいない!」と思うようになり、
3時間のショートスリーパーであろうと睡魔に抗って生活していました。
(もちろん1日中寝てしまうことも多々ありました。)

自分自身も年齢を重ねて、徐々に快眠感がないなと思う日が増えてきて、
コロナ禍をきっかけに、きちんと眠るようにべストバランスを模索中です。
きっとこのメルマガ読者の中にも、睡眠の悩みを抱える方は多いと思います。

そこで今回は、睡眠について情報収集する中で知った、
世界的な睡眠学者である筑波大学・国際統合睡眠医科学研究機構・機構長の
柳沢 正史さんの睡眠に関する科学的な知見をご紹介させていただきます。

それでは、『真価と進化 2024.9.25号』、最後までお付き合いください。


夜型でもオーライ


柳沢先生が長年、睡眠に関する科学研究の結果わかってきた
「よりよい睡眠のための12箇条」を早速ご紹介します。

①睡眠は減点法と心得る
②リビング・ダイニングの明かりを暗めにする
③就寝前のスマホは「使い方」次第
④寝室は、暗く、静かで、朝まで適温
⑤眠るためのお酒はNG
⑥自分にあった入眠習慣を見つけよう
⑦眠くなってから布団に入る
⑧夢はストレス耐性を高めてくれる
⑨レム睡眠も重要な睡眠
⑩睡眠の質を一度測ってみよう
⑪睡眠不足の対症療法「パワーナップ」
⑫睡眠は人生100年時代のウェルネスの根幹と心得よ


③のスマホは私も毎日やってしまいますが、
必ずしも睡眠に悪影響を及ぼすわけではないそうです。安心しました。。
ただし、刺激的な動画、ショート動画、SNSの「いいね!」などは
脳を刺激してしまうため、控えた方がいいそうです。

⑤はなかなか難しいですね。飲んでも夕食くらいまでにして、
寝る頃にはほとんどアルコールが抜けているくらいが望ましいようです。


さらに、いつ、どのくらい眠るのがよいか?調べたところ、
以下のことがわかりました。

・何時間眠るのが適正かは、ほぼDNAレベルで決まっている
・睡眠の質を上げて、量を補うことはできない
・朝方か夜型かも、ほぼDNAレベルで決まっている
・睡眠のゴールデンタイムは、時刻ではなく最も気持ちよく眠れるタイミングから90~180分
・子供は朝方、20~30代は夜型、40代以降は再び朝方に戻っていく

ということは、睡眠時間や時間帯は個人差があるということで、
人と違っていてもよく、自分に合ったベストを模索するのが適切と理解できました。

「経営者は朝方の人が多い」と言われていますが、私は完全に夜型なので、
不向きかもしれませんが、体質なので仕方ない!と開き直ることができました(笑)
また、朝遅刻する夜型の20~30代の若者を叱責して無理に出社させるのも
実は最大パフォーマンスを引き出せていないのかもしれません。


スリープテックという言葉が流行しているように、睡眠に関して
世界中で科学的研究が盛んに行われています。

睡眠はいろんな通説が流布されているので、正しい情報の取捨選択が難しいですが、
ご自身と周囲の方々の、健康と幸福に大きく影響を及ぼす3大欲求のひとつです。
科学的に解明されていることうまく活かして、仕事や生活を見直してみましょう。


<参照>
株式会社S’UIMIN HPコラム
「睡眠学者・柳沢正史が教える『よりよい睡眠のための12箇条』」
https://www.suimin.co.jp/column/MY12/

「疲れが取れる睡眠時間とは?自分にとって適正な睡眠時間を知る方法 」
https://www.suimin.co.jp/column/insufficiency_02/


編集後記


柳沢先生曰く、「睡眠貯金はできず、睡眠負債は溜まるだけ」なのだそうです。

私は中学生、高校生、社会人20~30代はかなり睡眠負債を蓄積してきましたので、
これからは睡眠負債を解消すべく、相当眠らなければいけないのかもしれません。

それにしても、なぜ人は眠るのか―。
科学的にはまだその理由は解明されていないそうです。

眠らずに1日24時間フルに活動できる方法が発明される日を
楽しみに待ちたいと思います。

それでは、次回もお楽しみに!

田中 裕也