シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

SHINKA Mail Magazine

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2024.6.12号 VOL.238
今日は天気が良くないね

こんにちは。株式会社シンカの山内と申します。

関東甲信地方では、平年の梅雨入りは6月7日ごろのようですが、
今年もまもなくでしょうか。このメルマガの配信日には梅雨入りしているかもしれませんね。

東京都心では、8週連続で雨の月曜日。

月曜日の朝起きて、雨が降っていると、
「今日は天気が良くないね」と家族と会話しながら、
会社に行くのが、ちょっと億劫になったりすることもありますよね。

今回は、日常のそんなふとした会話から、自分自身について感じたことを
ご紹介いたします。

それでは、『真価と進化 2024.6.12号』、最後までお付き合いください。


今日は天気が良くないね


最近、1歳半を過ぎ、イヤイヤ期らしい振る舞いが始まった娘。

・食事を食べ進め満足し始めると、残った食べ物で遊び始める
・それを制すると、食べ物やスプーン、フォークをポイと床に投げ始める
・さらにそれを制すると、癇癪を起こして、しばらく泣きやまない
・外出前、靴下を右足に履かせた途端に脱ぎ、左足から履かせてと主張する
・お風呂に入りたがらない

挙げるとキリがないくらい、こんなことが日常茶飯事で、
精神力をかなり鍛えさせてもらっているなと感じる日々です。

一方で、

・保育園に毎朝ご機嫌で出かける
・野菜も嫌がらずにしっかり食べる
・出した絵本やおもちゃを片付ける
・癇癪でポイとしたものも、落ち着いたら拾い始める
・自分が好きなもの、楽しいことを、周りと共有しようとする

このような頼もしい、成長したなと感じる側面もあります。

そんな様子を見ながら、私は次のような言葉を発することが
増えていることに気が付きました。

・えらいね
・いい子だね
・お利口さんだね

イヤイヤ期が始まる前は、日々の成長に純粋に感動して
「すごいね」「できるようになったね」「上手だね」という言葉かけのほうが
多かったような気がします。

私自身が、イヤイヤ期の行動から生じる
片付けや掃除、根気強くなだめるといった事象が
発生しなかったことに安堵して、できたことそのものへの感動ではなく、
親の思ったとおりに動いてくれた、そのこと自体を評価する言葉を無意識に発していたのです。

先の「今日は天気が良くないね」も、
外に出て濡れるのが嫌だ、保育園の送迎が面倒だ、頭痛気味だ、
そんな事象を発生させる「雨」が、月曜日の私にとって「良くない」だけなのです。

「良くない」という言葉を朝から使うこと自体、
その1日が、あまり芳しくない日になることへ、
自分を導いてしまっている気がしてなりません。

雨は、大地にとっての恵みであり、私もその恩恵を受けています。
Aliveに通い、木々に囲まれ、川を眺める時間を過ごすようになって、
単なる知識としてではなく、身体感覚で自然との繋がりを実感しています。
場所が変われば、雨に対する自分の心境もがらりと変わるので面白いものです。

「使う言葉にその人が出る」

ある方にそう言われてから、ここ数年、自分の発する言葉を
細かく気にかけていたものの、まだまだ修行が足りません。

「今日は雨だね。ちょっと通勤が面倒だな。」
といった具合に、自分の気持ちには正直でありながら、
できるだけ言葉は正しく使うように心がけていきたいと思います。

編集後記


自宅近くに砂場のある公園があります。
子どもが砂まみれになって汚れるのは全く気になりませんが、
他のお子さまが遊んでいるときに娘が砂場に向かおうとすると、
都合のよい言葉を並べて、別の遊びに促している自分がいます。

「人さまのおもちゃを勝手に使ってしまったら…」
「他の子がつくったお山を壊してしまったら…」

「みんなでおもちゃをシェアしたらいいじゃん!」
「壊しちゃったら、またみんなで作ればいいじゃん!」

ありたい姿はそっちなのですが、
関係性ができていない相手方の親御さんを信じきれず、
不安と恐怖に苛まれているなぁと感じます。

子どもと向き合いながら、とことん自分と向き合わざるを得ない日々。
精進します!

それでは、次回もお楽しみに!

山内 綾子