シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2024.3.6号 VOL.224
「ワクワクは最強」とは

こんにちは。株式会社シンカの村井と申します。

パリオリンピックイヤーとなる今年、さまざまなスポーツでその最終選考となる大会が行われていますね。
先日、3大会連続のオリンピック出場を決めたバスケットボール女子日本代表のヘッドコーチである
恩塚さんが掲げる「ワクワクは最強」というスローガンをご存知でしょうか。

私はちょうど3年前の3月、縁あって恩塚さんの中学生向け特別講演に参加し、
お話をうかがいました。実はその時期にこの新たなコーチングを確立して
実践し始めた頃だったことを今のご活躍の背景で知ることができました。
今回はそんなご縁から「ワクワクは最強」のメッソドに触れたいと思います。
それでは、『 真価と進化 2024.3.6号』、最後までお付き合いください。

「ワクワクは最強」とは


●「ワクワクは最強」怒らないコーチング
前任のトム・ホーバスHCは叱咤激励しながら細かく選手に指導する方針に対し、
恩塚さんは試合をする上での基本原則や共通認識を定め、それを理解し、
その先は場面に応じて選手自身が考え、判断していく方針をとっています。

ワクワクが最強の3つの軸
・ワクワクと夢を抱くこと
・効果的な方法を理解すること
・自分ならできると自信を持つこと
この3つが揃って、初めて力を発揮するというものです。

「どんな自分になりたい?」「どんなチームになりたい?」
まず、選手自身に考えてもらいます。
恩塚HCの元では選手は自分で判断する大変さがありますが、
自分で判断することができるようになれば、自信もついてきて
これまで以上のやりがいや楽しさを感じれるのです。

●恩塚さん自身の苦悩と変化
なりたい未来の自分を「今」振る舞う、今の自分の振る舞い→未来の自分
 
指導していた東京医療保健大をインカレ五連覇させた実績がありますが、
三連覇のころまでは【高圧的なコーチングスタイルだった】と知り驚きました。
自信を持っていない選手に怒って無理にやらせることの限界を感じご自身も
疲弊していたそうです。その頃コロナ禍でちょうど活動が休止となり、
約二年間沢山の本を読んで学び、今のコーチングを確立し実践し始めたのです。

『プレーが良いから良い気分になるんじゃなくて、自分が楽しくバスケットを
やるから自然と良いプレーができるようになるんだよ』
コーチング方針をガラリと変えて、自分自身もワクワクする習慣行動を実践されたそうです。

●ワクワクは最高の解釈
まずは、「なりたい自分」について考えてみよう

なりたい自分を実現させるためには、「目的」と「目標」が大切
プラスα『プラスの思い込み』が必要

なりたい自分のイメージに限界をつけないこと
そうなると信じ夢を見る=ワクワクする

今ある自分とそのなりたい自分のギャップを確認して、
(ワクワクしながら)そのギャップを埋める具体的な行動を実践する


体力と忍耐力だけは自信があります!指示されたことはバッチリやり遂げます!
そういった選手には自分で考える知的能力が求められる時代に変わってきました。
予測困難な今の時代を強く生き抜くためには、
「ワクワクは最強」マインドを持って行動することが強みになると感じました。


(参考)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%A9%E5%A1%9A%E4%BA%A8/

https://number.bunshun.jp/articles/-/853037?page=2/


編集後記


日本女子代表のヘッドコーチの恩塚さんを支えているアシスタントコーチの
鈴木良和さんは「バスケットボールの家庭教師」を創設した代表でもあります。
次男はこの品川教室に小5~中3まで5年間所属しました。

小学生、中学生がバスケットボールを通じで「なりうる最高の自分を目指す」
という理念の元で指導を受けてきました。コーチから怒号やマイナスな言葉を
聞くことはなく、いつも的確なフィードバックを受けることができました。
子供達がそんなコーチに魅かれ、信頼し、また頑張るそんな環境でした。

(1つ先輩の)この卒団の記念イベントで恩塚さんから直接お話を聴けたのです。
(「ワクワクは最高」メッソドの基礎を中学生向けバージョンとして)
保護者として聴講していた私はその講義にとても感化されました。

<心に残ったキーワード>
 心のボールはとにかくプラスに投げる
 困難への向き合い方、おもしれぇ!自分はできる!
 人生には良いことしか起こらないと思い込み→ワクワク

恩塚さんも、鈴木さんもそれぞれの道で自分は何がしたいのかを常に考えて、
必ず実践してきた方です。そんなお二方が日本代表のコーチとしてタッグを組み、
同じ目標に向かって活躍されていることに、私はワクワクさせられています。

(参考)TEDxHamamatsu 2018 スピーカー 鈴木良和
https://tedxhamamatsu.com/speakers/suzuki-yoshikazu//


それでは、次回もお楽しみに!

村井 一美