2024.2.14号 VOL.221
縄文人も肩こりしていたのか?
こんにちは。株式会社シンカ代表の田中です。
最近、少しでも猫背矯正をして、疲れが蓄積しないよう、
呼吸を楽にして集中力を高められるよう、整骨院に通い始めました。
指圧マッサージを受けながら、ふと疑問が浮かんできました。
「1日中食べるために体を動かさざるを得ない縄文人なら、
肩こりはなかったのではないか?」
そこで、縄文人も肩こりをしていたのか?ネット検索してみました。
それでは、『 真価と進化 2024.2.14号』、最後までお付き合いください。
縄文人も肩こりしていたのか?
少しネット検索をすると、最も多く出てくるのは、「肩こり」という言葉の起源でした。
全日本鍼灸学会雑誌「『肩こり』とその背景 矢野忠 著」によると、
「肩こり」が活字になって世に最初に出たのは、明治43年に出版された
夏目漱石の『門』だそうです。
その中では「頸と肩の継ぎ目の少し背中へ寄った局部が石のように凝っていた」と表現されていて、
これが大正時代に入って一般的に使われるようになったようです。
江戸時代には、「肩が張る」「肩がつかえる」「肩がつまる」などと
一般的には言われていたようです。
で、縄文人は肩こりしていたのか?!
一番近しい記載が、ニチバンさんの「ロイヒ膏」製品サイトにありました。
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紀元前2900年ごろ栄えたとされる古代シリアの農耕遺跡で発見された
腰の骨は変形しており、腰痛に苦労していたと言われております。
それが、現在確認できる肩こりと腰痛の始まりであります。
人間が獲物を追っていた狩猟生活をやめ、重労働の農耕を始めて以降、
肩こり・腰痛が急速に増えだしたと考えられています。
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一般的に、縄文時代は今から1万2000年~2300年前頃を指すようですから、
紀元前300年頃までを縄文時代と考えてよさそうです。
すると、やはり縄文時代にも肩こりはあったということになります!
ただし、農耕生活を始めて以降とのことなので、
日本においては弥生時代に入ってから肩こりが始まったということになります。
同じ姿勢や動作が増えたり、座る時間が増えたからでしょうか?
肩こりの原因は、単純に言えば「血行不良」です。
不規則に動かしていれば肩こりにはならないはずです。
デスクに座りっぱなし、車・電車・飛行機も座りっぱなし、
パソコン作業で猫背、スマホ操作で首前倒し・・・
わかっちゃいるけど、この生活スタイルを変えるのは相当困難です。
そのうち脳みそも凝ってくるかも???
私は何の根拠も持ち合わせていませんが、直感的にはきっとそのはず。
現代は合理化・効率化が高いレベルで実現されているので、
人間の動きはかなり単調になりがちです。
あえていつもと違う行動をして、「コリ」を回避し、
充実感・幸福感をアップさせましょう。
●全日本鍼灸学会雑誌 「肩こり」とその背景 矢野忠 著
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/46/2/46_2_91/_pdf/
●ニチバン「ロイヒ膏」製品サイト コラム
https://www.roihi.com/history_of_roihi-katakori.html/
編集後記
こうしてPCに向かって原稿を書いている間にも、また肩が凝ってきました(笑)
在職老齢年金、反対!
高い収入を稼げる高齢者の働く意欲を、わざわざ削ぎ落すな!
と昨日思ったのを、ふと思い出しました。
(あえて不規則なことを言ってみました。)
そろそろ、楽してお金をもらって寝て暮らすのが本人にとって良いこと、
という前提の社会保障制度や商品・サービスを、
本当の意味で、本人が幸福になるものに変えていけるといいですね。
本人にそのニーズが顕在化しにくいところが、難しいところですが…。
それでは、次回もお楽しみに!
田中 裕也