2024.1.17号 VOL.217
大人の自由研究~焼き芋編~
こんにちは。株式会社シンカの横田と申します。
この度の令和6年能登半島地震におきまして、被災された皆様には、
謹んでお見舞い申し上げますと共に、皆様の安全と、
一刻も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
先日は大学入試共通テストの開催がございましたが、
被災された方は追試験の受検を可とする措置がとられるなど、
公正な試験の下で配慮がなされております。
各界から義援金のニュースを耳にすることも多く、
支援の気持ちの温かさと国民性を日々感じております。
さて、1月初旬といえば、私は学生時代の卒業論文を思い出します。
年明けすぐが締切だったので、連日大学にほぼ泊まり込みで執筆をしていました。
今回はその研究とは全く毛色が違いますが、個人的に凝っていることをお話いたします。
それでは、『 真価と進化 2024.1.17号』、最後までお付き合いください。
大人の自由研究~焼き芋編~
私が焼き芋を好きだと気づいたのは、社会人になる前の3月のことでした。
コロナウイルスが蔓延しはじめて行動規制がかかり始めたとき、
自宅のオーブンレンジで母が仕込んでいた焼き芋をご相伴に預りました。
シルクスイートという品種を、水で濡らしたキッチンペーパーで包み、
150度で60分程度かけて焼いていく、という工程となっておりました。
その名の通り、絹のように滑らかな舌触りで、甘みもほどよく、
飲み物がなくてもするする食べられる特徴があります。
あまりに私が食べるものですから、母も喜んで調達を続け、
ほぼ毎日おやつに食べていた気がします。
そのおかげで何度か指を火傷することになりました。
その次の冬に一人暮らしを始め、そこから私の焼き芋実験が始まりました。
まず環境ですが、日常使いとして電子レンジとオーブントースターを別に購入していたので、
そこで作ることとなりましたが、オーブントースターが200度固定という設定となっておりました。
焼き芋は低温で長時間熱を入れることでの糖の生成が甘みにつながるので、
この時点で既においしく作ることは難しいです。
ただそれならば今ある条件下でできることはやろう、と思い、
変数を変えてみて、よい条件を探ってみました。
①品種(糖分)
糖度の高い紅はるかは失敗しても甘みが出るのでおいしく食べられますが、
ねっとり系の安納芋やほくほく系の紅あずまは失敗すると食べるのに苦労します。
②加熱時間
30-60分が基本ですが、トースターが15分刻みのため、
加熱後余熱で火を通してから再加熱するなど、あれこれ工夫をしました。
③水分の含ませ方・包装
水を含ませたキッチンペーパーでくるむ、アルミホイルをまく、
あえてそのまま焼く、などを試しました。
加熱し過ぎで水分が消えてパサパサになったり、
加熱時間が短くて硬いままだったりなどの各種失敗を毎週経ています。
その時々の品種と個体差次第でも成功可否が決まってくるので、
毎週今回はどうなるかを楽しんでいます。
失敗しても豚汁に入れればよいので、無駄にもせずに楽しめるのが良いところです。
3年近くたつもののまだまだ最適解が見つかっていませんが、ネットの知識に頼りすぎることなく、
試行錯誤を繰り返せることはなかなか心地よいです。
失敗してもどうせおいしくなるという気持ちがなせる業でしょうか。
安心できる環境でトライできる喜びを感じる週末になっています。