シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2023.11.29号 VOL.211
年末の幕開け

こんにちは。株式会社シンカの横田と申します。
寒さの厳しさが段々と増し、通勤着を次々と重ねますたびに、本格的な冬の到来を実感します。

起床や外出が億劫になってくるので、この時期は積極的に予定を入れて外で過ごすようにしています。
1年の頑張りを称えあう忘年会シーズンも近づいているので、財布のひもの管理を怠ってはいけませんね。
あれやこれや楽しい予定も増えていく季節ですが、私には今の時期から楽しみにしているものがあります。

それでは、『 真価と進化 2023.11.29号』、最後までお付き合いください。

年末の幕開け


私は12月初頭に毎年楽しみにしていることがあります。
それは年始に発売される福袋の購入です。

諸説ありますが、古くは越後屋の布切れの在庫処分販売から始まったとされる福袋。
現代では百貨店やアパレルショップ、家電量販店や飲食店からも販売されています。
近年では年始からの販売ではなく、年始に発送されるよう12月初旬に
ネットや店舗で予約販売されるケースが増えているように感じます。
そのおかげか、購入を決めてからも結果が気になり、年始に自分へのサプライズを取り置きできるという、
あたかもサンタクロースからのプレゼントに期待する子どものような気持になれるのです。

私は大学生のころから、アパレルブランドの福袋を1つ購入していました。
当時の私はお洒落な感性を持ち合わせていないと自負していたものの、
ある程度自分で使えるお金も出てきて、せっかくだからお洒落をしたい気持ちもでてきていました。
何を買ったらよいのかわからないという気持ちがあるからこそ、
お得に買えるのであれば、服飾メーカーの恣意に年に1度ぐらい身をゆだねてみよう、
というきっかけで購入していました。

今まで数々購入してきましたが、個人的に損をしたと感じた経験はありません。
確証バイアスというだけかもしれませんが、私はこう考えています。

福袋の特徴として、実際の販売価格の合計より安く手に入るという点があります。
福袋そのものの発祥から在庫処分という側面もあるからこその利点であり、
実際在庫処分品を含んでいる場合が多くあります。
ただ近年ではSNSの発達で購入した中身をネットで公開する方も多く、
あまりに在庫処分品ばかりだと企業側のイメージが悪くなります。
そうした傾向から、買ってみるまで中身がわからないという醍醐味をやや放棄して、
中身を明記した状態で販売する企業も増えております。
特に飲食チェーン店が販売している福袋はその傾向が色濃く、
プロモーションの側面が年々強くなっていると感じています。

ゆえに、丁半博打のようなドキドキはもう味わえませんが、
ある程度自分の欲しいものが明確であれば損と感じることは少なくなっていることから、
少しずつ自分の価値観を信じられるようになったここ数年も毎年購入しています。

さて今年はどうしようかを考えてみましたが、1つは買おうと思うことを辞めました。
確かに「労せず得をした」という経験は射幸心をあおり、気持ちが良いものですが、
自分で決定して選ぶ、その責任と喜びは長く続くものでしょう。
その分のお金を使って、冬の装いを整える買い物をしました。

自分が大事に選んだものは、確かに失くしたり傷つけたりするとより悲しくなりますし、
選ぶのに時間もかかり、また自分の視野でしかないので新しい視点は得られないものです。
ただそうしないように心がけて長く使う、時間をかけても慎重に選ぶ、
そうした経験から、自分のことも少しずつ分かってくるのではないでしょうか。
もちろん福袋で出会うサプライズでも、自分の気持ちも知ることもできます。
自分の求めるものが何かを考えて、購入を考えていきたいですね。
編集後記


つい先日はブラックフライデーセールと謳った広告をよく目にしました。
近年見かけるワードと思い調べたところ、サンクスギビングデー(11月第四木曜日)の翌日は
休暇を取って街に出る人が多いことから、町が黒くなる=人が多い=黒字になる、
という発想で「ブラック」フライデーと名付けセールをする習慣が生まれたとのことでした。
今年は日本でも勤労感謝の日がサンクスギビングデーに重なったので、例年を増して見かけた気がします。

先週ごろからスーパーやコンビニではクリスマスケーキの予約のポップが出始めたり、
テレビでもイルミネーションのまばゆい販促コマーシャルが見え始めたりなど、
クリスマス商戦も激化しているように思われます。

気分も浮かれがちな季節だからこそ、今まで以上に自分が何を欲するのか、
考えていかないとですね。

それでは、次回もお楽しみに!

横田 悟