シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2023.9.13号 VOL.200
スタッツに残らない貢献

こんにちは。株式会社シンカの村井と申します。
猛烈な暑さとなる日が例年よりも多くなるとの予想とおりの9月も残暑厳しい折、
バスケットボールW杯に続いて、ラグビーW杯が開幕し日本を応援する熱も
ヒートアップしていますね。
今回はバスケットボールW杯での我が家の推しメンを通じた思いを綴ります。

それでは、『 真価と進化 2023.9.13号』、最後までお付き合いください。


スタッツに残らない貢


スタッツ(stats)とは、統計(statistics)の略称です。
バスケットボールに限らず、スポーツでチームや個人のプレー成績をまとめたものです。
次男の高校でも毎試合スタッツが記録され、保護者LINEで共有されます。

今回のW杯でも戦術の中心となった『スリーポイントを多用するオフェンス』が
世界的にトレンドとなっているのもスタッツを分析した結果によるものだそうです。

<主なスタッツ項目>
・リバウンド
・明らかなスティール(*相手からボールを奪う)
・得点につながるアシスト
・スリーポイントシュート
・ターンオーバー(*シュートミス以外で相手に攻撃権が移る原因となったプレー)
・プレー時間 など

どのチームのどの選手が何得点しているか、またファールやブロック、リバウンドを
表示することでディフェンスにおける貢献度を数値化することもできます。

さて、我が家の推しメンは・・・
通称マイキーこと川真田紘也選手(滋賀レイクスターズ所属)です。
AKATSUKI JAPANにちなみ髪を赤く染めていた選手と言えばわかりますか。

身長204㎝、ポジションはセンターで、ジョシュ・ホーキンソン選手や、
渡邊雄太選手と同じポジションです。日本人離れした体格からの豪快なダンクシュート
はもちろん、ムードメーカー的な存在、その人柄が人気な選手です。

渡邊雄太選手やホーキンソン選手の活躍は皆さんも周知のとおり、日本の大黒柱的存在。
W杯の4試合平均30分以上を両選手がメインでプレーしていました。

このポジションはゴール下付近で、身長が高く、フィジカルも強い選手と対峙して
プレーするためとてもハードでダメージも大きいです。

川真田選手は、初戦のドイツ戦はホーキンソン選手がファウルトラブルもあり、
15分のプレータイムがありましたが、他の3試合はすべて5分未満でした。
だから、川真田選手がコートにでてくるや、我が家は大盛り上がりでした。

例えば、ベネズエラ戦では約5分コートに立ちましたが、得点やリバウンドなどの
主要スタッツはすべてゼロでした。それでも主力が抜けても得失点差をおさえ、
良いリズムのまま交代しました。

川真田選手は試合後、次のようにコメントしています。
「本当に1分だろうと2分だろうと、それで少しでもジョシュが休めて、
チームの勢いになればいいと思っています。もちろん、メインで使われることが
目標ですが、今の自分にできる仕事は繋ぎだと思っているので、
もっとジョシュを助けられるようにしたいです。」

渡邊雄太選手、ジョシュ・ホーキンソン選手が数分でもベンチで身体を休める
機会を作ることはとても大事なことでした。
その役目をしっかりと理解して、チームに貢献していたのが川真田選手です。

河村選手がレイアップを決められた背景にも、川真田選手が身体を張って、
ヘルプにいくマークマンを押しこみ、ゴールへの道を作り出してお膳立てしたのです。

◎スタッツに残らない貢献
・非常に粘り強いディフェンスをする
・チームの中で精神的にリーダーシップを発揮する
・チームの中で自分に与えられた役割を黙々とこなす

【冷静に自分の役割を考え、献身的なプレーでチームを支えること】

今回のW杯での川真田選手は、豪快なダンクシュートで魅了するのではなく、
自分に与えられた5分を自分に出来ることをひたすら追及しようという、
一途にチームを想う献身的なプレーで日本チームに貢献したのでした。

『スタッツには残らない』、しかし、味方を活かすための仕事をやり抜くこと。
川真田選手を通じでそこに心打たれました。


編集後記


9月26日からはアジア競技大会のバスケットボール競技が行われます。
(甲子園→バスケW杯→ラグビーW杯→アジア大会と、熱盛状態が止まりません)
推しの川真田選手はアジア大会メンバーに選出されていましたが、
ベネズエラ戦において、右手第4中手骨を骨折し全治6週間程度との診断で
出場を辞退されるようです。(とても残念です)

しかし、今回のW杯の12名だけではなく、期待の選手がまだまだ日本にはいます。
強豪校を中退し、唯一の10代としてNBAアカデミーに所属する川島悠翔選手が
その一人です。アジアの舞台で日本代表としてどんな活躍をするか楽しみです。

それでは、次回もお楽しみに!

村井 一美