シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2023.9.6号 VOL.199
元気な時にこそ休め

こんにちは。株式会社シンカの横田と申します。

先日8月21~27日において、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が、
5類移行してから最多の9万3792名を記録しました。

医療体制のひっ迫等感染増加の懸念はいまだ残るものの、
夏の暑さの影響もあって都心ではマスクをしていない方が大半となっており、
調査でも常にマスクをつけているのは約35%という結果となっております。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000069473.html

マスクをしない中での感染拡大は致し方ない側面もあるため、
この増加が想定通りの範疇なのか、次の動きが注目になります。
特に感想する冬の時期にさらなる拡大とならないか、警戒が必要になってきます。

それでは、『 真価と進化 2023.9.6号』、最後までお付き合いください。


元気な時にこそ休め


先日、野球ファンにとってショッキングなニュースがございました。
メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスで活躍している大谷翔平選手が、
8月24日の試合後に右ひじ靭帯の部分損傷により、
今シーズンの投手での登板を回避するという発表がございました。

それでも打者としての出場を続けており、依然本塁打ランキングではトップを快走しています。
打点や打率でも上位をキープし、打者としてだけでもMVPはほぼ当確といえる状況です。

身体に大きな負担がかかる前代未聞の二刀流での活躍に、以前から怪我のリスクを心配する声は
多くありましたが、現実になってしまいました。
怪我の報道後、エンゼルス首脳陣の取材の声を耳にすると、
爪が割れたり腕に疲労感があるなどで直前に登板回避などを繰り返していたものの、
肘の検査を拒否して試合に出場をしていた、などがわかっております。
二刀流選手として毎日試合に出続け、チームの勝利に多大なる貢献をしていた大谷選手は、
エンゼルスというプレーオフ争い真っただ中のチーム状況で、
休むよりも自分が試合に出て目の前を勝つ、ということを優先していたように思われます。
監督は休むことも提案していたようですが、大谷選手が出るならば
勝利につながるのは確実なので、大谷選手に出場の意向があれば休ませないのは仕方のないことでしょう。

大谷選手の怪我により、エンゼルスのプレーオフ進出は一層絶望的な状況になってしまいました。
そういった状況を受け、元プロ野球選手で現Youtuber兼解説者の里崎智也氏は
元気だからこそ休む、ことを提言しております。
里崎氏の現役時代に、ボビー・バレンタイン監督が日替わりで選手起用を行っていたことで、
疲労がたまらず、戦力が乏しくても優勝を成し遂げた経験からの発言とのことでした。

ちょうど弊社でも夏季休暇を取得する時期にあり、また友人とも会う機会が増えたので
休みについて考えることがありました。
私は入社4年目で、友人も同じく4年目が多く、
だんだんと会社でも責任ある立場を任せられるようになってきております。
自分の仕事が世に出るやりがいを感じる反面、もし自分がいなかったら大変という責任感で
長時間労働が続いてしまうというのが、働き者であればあるほどありがちなもの。
結果心身を壊して休職・転職をしている友人も出てきております。

今回の大谷選手のケースでは顕著ですが、元々大谷選手が実質2人分の働きをしていたものを、
怪我で1人分しか働けなくなってしまったことで、損をするのは結局ほぼ本人だけです。
勝利という結果を求められる監督は怪我をさせた責任を問われるかもしれませんが、
元々大谷選手に負担を背負わせて勝利を上積みしており、
球団経営やオーナーも1人分の年俸で2人分を雇えていたようなものなので、損がないのです。
失われたのは本人のキャリアであり、大谷選手の今後の契約の年俸額や移籍可能性といった
市場価値が下がってしまったのです。

心身を大切にするために、異常が出る前に休暇を取ることは重要になります。
労働基準法では、2019年4月から、年に10日以上年次有給休暇が付与されている労働者には
年5日の休暇を取得する義務が定められました。
労働基準法の第一条には
「労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための
必要を充たすべきものでなければならない。」という記載があります。
そのためこの5日間の取得義務も、この「人たるに値する生活」の一部といえます。
あくまで最低限の条件を定めたものですが、休むことの重要性は法律の中でも規定されております。
働きものであるほど、つい貢献したいと働いてしまうものですが、
ふと立ち止まって休むことも長い目で見た貢献だと思い、
まだ元気な時こそためらいなく休むことがとても大事ですね。


編集後記


つい年次有給休暇の消化が追い付かず、期末が近づいて駆け込みで取得している方もいらっしゃると存じます。
チームで仕事をしている場合、長期的にお休みをすることはチームのほかの方にも関係してくるので、
計画的に休みを取ることも重要なミッションですね。

夏休みの時期ですので、まとまったお休みを取る方もいれば
バラバラとお休みする方も多くいらっしゃると存じます。
冷房との寒暖差でただでさえ身体がつかれる時期なので、しっかり休んで、
またこれからの季節、頑張れるようにしましょう!

それでは、次回もお楽しみに!

横田 悟