2023.8.23号 VOL.197
肉食テーブルと草食テーブル
こんにちは。株式会社シンカ代表の田中です。
去る8月10日に、新サービスのモニターにご協力いただいた方々をお招きして、
感謝をお伝えする懇親会の場を設けました。
そこで「適材適所」を体感していただくために、
肉食系の人だけを固めた「肉食テーブル」と
草食系の人だけを固めた「草食テーブル」に
分けてBBQをやってみました。
すると、画に描いたような違いが・・・
それでは、『 真価と進化 2023.8.23号』、最後までお付き合いください。
身の回りにある落とし穴
早速、どんな違いがあったかご紹介いたします。
●肉食テーブル
・なかなか席に座らない
・自由に挨拶を始めて、話し始める
・テーブル全体で話すより、個々人興味がある人と語り始める
・よく席を立つ
・気が合うのか、どんどん盛り上がっていく
・料理やお酒より、コミュニケーション
●草食テーブル
・奥から順番に、すぐ席に座った
・開始の合図を待つ
・1人ひとりの話に、全員で耳を傾ける
・ずっと同じ席に座っている
・安心できる解放感が楽しそう
・周りの料理やお酒を気遣う
各々そのような傾向があるとわかっていながらも、
実際に俯瞰して見てると、これがなかなかに興味深いのです。
会社が従業員に示す「求める社員像」では、肉食と草食の両面を
同時に要求しているケースが大半です。
主体的に取り組む ⇔ 指示にはきちんと従う
積極的に働きかける ⇔ 協調を重んじる
創造性を発揮する ⇔ ルールを守る
チャレンジする ⇔ 計画を立てて、ミスなく行う
堂々と話す ⇔ 傾聴する
自分の想いを大切にする ⇔ 客観的に捉える
責任を持つ ⇔ くよくよしない
アピールする ⇔ でしゃばらない
など
この矛盾に1つの道筋を見出すのが「適材適所」の考え方です。
役割分担をして、得意な人に、適した役割をやってもらう、と。
もう1つ、当日の参加者の方に言われてハッと気づかされたことがありました。
「性質は変えられなくとも、習慣は変えることができる」
なるほど、持ち前の性質を押し通そうとするのはコドモ。
苦手なことも習慣化してできるように努力を重ねるのがオトナ。
両面を持ちあわせたスーパーマンはいないけど、
性質+習慣によって、あたかもスーパーマンのようにはなれる。
人間の可能性を信じられる、とても有意義な時間になりました。
編集後記
斯くいう私も、社会人経験を通じて習慣化することによって
苦手を補っている部分が多々あると思います。
元来、話すのは苦手ですし、自分の内面を表現するのも苦手です。
緻密な作業も苦手、ルールは頭に入ってこない、
主体性より他者評論、行き当たりばったりで無計画、
くよくよしてなかなか立ち直れない、そんな人間だったと思います。
今でも性質は変わっていないと自己認識しているのですが、
少しはできるように習慣化したのだと思います。
唯一の強みは、トコトンやらないと気が済まない性質くらいでしょうか。
1つでも特技があって救われました(笑)
それでは、次回もお楽しみに!
田中 裕也