2023.6.21号 VOL.190
ベテランこそ甘えどき
こんにちは。株式会社シンカの山内と申します。
先日、4年ぶりのリアル開催となる、高校の同窓会総会・懇親会に
縁あって初めて参加してきました。前身の一中時代からになりますので、
直近の卒業生は70期を超え、様々な分野で活躍をしている同窓生に
良い刺激を受けた1日となりました。
2次会・3次会・4次会まで続き、気が付けば、夜明け近くまで…。
さすがに復活に時間がかかりました。
今年は、久しぶりのリアル開催イベントも多いでしょうから、
皆さんも、羽目を外しすぎないようご注意ください!
それでは、『 真価と進化 2023.6.21号』、最後までお付き合いください。
ベテランこそ甘えどき
さて、突然ですが、みなさんは周りに甘えられていますか?
先日、外部の学びの場の仲間たちと飲んでいたとき、
40代半ばの懇意にしている方が、別の会合に参加するため途中退席することになりました。
以前、とあるイベントの代金を立て替えていただいたまま
受け取っていただけていなかった経緯があったため、その額より少ない額ではあったものの、
「前回のイベント代も支払っていただいたままなので、今日は私が払っておきますね」と
お伝えしたところ、
「ほんと?じゃあお言葉に甘えようかな。ありがとね。」という
言葉が返ってきました。
もちろん払うつもりでいたものの、普段であれば基本的には受け取らない
その方の「お言葉に甘える」の言葉に正直驚き、思わず、
「珍しいですね」とお伝えしていました。
彼自身も、ちょっと苦笑いして深く頷くとともに、
「最近、意識して甘えてみることにしているんだ。
そうしたら、相手が喜んでくれるんだよね。」という返事が返ってきました。
おっしゃる通り、私は「甘えられて嬉しかった」のです。
「甘える」という言葉には、以下のような意味があります。
・かわいがってもらおうとして、まとわりついたり物をねだったりする。甘ったれる。
例:子供が親に甘える
・相手の好意に遠慮なくよりかかる。また、なれ親しんでわがままに振る舞う。甘ったれる。
例:お言葉に甘えてお借りします
私たちは、大人になるにつれて、
「いい年して甘えるな」
「仕事なのだから、甘えず、自分で完結しなさい」
といった「甘えてはいけない」観念が強くなっています。
以前、藤野の地域通貨「よろづ屋」のお話を聞いたときに、
よろづ屋は「0萬」からスタートするのですが、
メンバーに何かしてあげたらプラス、してもらったらマイナスが記帳され、
結果的に、残高がものすごく「マイナス」な人も出てくるそうです。
でも、運営者の方がおっしゃっていました。
「マイナスな人がいてもいいんです。人の魅力を沢山引き出している証なのですから」と。
甘えることで、相手を喜ばせ、輝かせることができる。
そんな風に捉えられたら甘え下手の皆さん、少し意識して、周囲に甘えてみてはいかがでしょうか?
▽参考:よろづ屋
https://fujinoyorozuya.jimdofree.com//
編集後記
札幌出身の私が、今回、東京で開催された同窓会に参加したわけですが、
地元で移住促進や地域づくりに関わる同窓生も含んだ会話のなかで、
「卒業生がみんな帰ってくれば、それだけでいろんなことが解決できる」
「社会課題だらけだ」
「仕事がないから帰れない、が言い訳にできる年齢ではなくなったね」
といった話も出ていました。
「いつか関わろう」と思っているだけでは、あっという間にまた20年過ぎてしまう。
帰る帰らないの二択でなくとも、自分の故郷との関わり方を、
今後考えていきたいと思う1日でした。
それでは、次回もお楽しみに!
山内 綾子