シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2023.5.24号 VOL.186
青春の思い出

こんにちは。株式会社シンカの分部と申します。

寒暖差が激しい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
体調崩しやすい時期ですのでくれぐれもお気を付けくださいね。

今日は、私の高校時代の青春(アオハル)に少しだけお付き合いください。
皆さんにとって、「そういえば自分もこんなことあったな」と
思い出していただくきっかけになれば嬉しいです。

それでは、『 真価と進化 2023.5.24号 』、最後までお楽しみください!


青春の思い出


私の高校時代の青春といえば、部活(陸上部)の思い出です。
それ以外は正直、詳しい出来事をあまり思い出せないほどうろ覚えです。

ですが、なぜか最近突然になって、ふと思い出すことがあります。
それは、高校3年生の体育祭です。

一学年10クラスあり、クラス毎の1年~3年全学年が一つの連合となります。
連合ごとに抽選で10色が割り当てられ、その色をテーマに衣装や櫓(やぐら)をつくります。
グランド一面に大きな櫓が10個ならんだ姿はなかなか圧巻の光景です。

さまざまな競技に勝つと、賞金ならぬ、あんぱんをもらえる、という伝統があり、
全生徒が、山積みのあんぱんを獲得するために一丸となって勝利に向かって切磋琢磨します。
なぜあんなに、あんぱんに夢中になれるのか不思議です。

まさに青春そのもの! 高校最後ということでクラス全員気合が入っていました。

体育祭の花形といえば、応援団。
2年生の時に経験したチアが楽しかったこともあり、やりたいなという思いもありつつ
我がクラスは美女が多く、既に席がうまっていたため、断念。
かわりに「連合創造」のリーダーを買って出ました。

連合創造とは、いわゆる創作ダンスで、
自連合の色を基調にしたテーマを設定し、踊り・音楽・大道具・衣装などをつかって表現をします。
連合全員(約100名)がグランドを舞うので大変迫力があり、体育祭の中でも伝統ある演目です。

創作ダンスなんて、もちろん未経験。
体育の授業で少しだけ経験したことはありましたが、
例えば、「炎」「風」「水」を体で表現してください、と先生からお題を与えられても、
意味がさっぱり分からず、気恥ずかしさもあり、どちらかという苦手な授業でした。

団長のくじ運がわるく、残念なことに「茶色」が我が連合の色となってしまったため、
どれだけ頭をひねっても「猿」しか浮かばず、結果、猿がテーマに・・・。
ダサいのを逆手に、全員が猿の格好になって楽しんでしまえ!と振り切って考え、
本来の連合創造は、「神羅万象」を表現する高尚なテーマが多い中で、
「とある猿村に、セクシー美女猿(=いかつい野球部主将による変装)がやってきて、
 男猿をとりこにし、女猿との対決が始まる」
という大変ふざけた俗っぽい創作ダンスとなりました。

10連合がつづけて真面目なダンスを披露する中で、みてる人はみんな飽きちゃうなと。
一つくらいふざけたところがあってもいいだろう、ということでねらったわけですが、
結果、これが大変盛り上がり、たくさんの笑いを誘い、みんなの記憶に残る連合創造となりました。
(もちろん1位はとれませんでした。笑)


私がいま、なぜこれを思い出しているのかというと、
なぜ手を挙げたのか?
なぜ受け狙いという意外な演目にしたのか?
いまだにそのときの自分の感情・想いを、全く思い出せずにいるからです。

それまでの自分は、新しいことに自ら手を挙げる性格ではなく、
周囲の空気を読んだり、他の人から頼まれたりして、役割を担うことが多い方でした。
地道にコツコツ、道を外さないように、真面目に、目立たないように・・・
という自分の性格のエピソードとは思えないなと、
改めて自分の意外性に、いまさらながら気づいてしまったのかもしれません。

ただ単に、高校最後の思い出を作りたかった、楽しみたかった、
ということだけではないのではないか、と思っています。

・全員がやる気にあふれていた(各々の個性が存分に発揮される雰囲気)
・全員が本気であんぱんが欲しいと思っていた(共通目標が明確)
・とにかく自由だった(規制がないため、発想を実現することに集中できる)

学校も生徒を信じてくれており、めんどうなルールは一切ありませんでした。
そんな環境が、私の背中を押してくれていたのかもしれません。
素晴らしい環境、仲間だったことに感謝しかありません。
貴重な経験が、人生の糧になっていることを改めて感じます。

そして、社会人になっても同じですね。
一人ではできないことも、みんなでやるから成し遂げられる。
日々、そう信じあえているから、個々人が挑戦できる。
そんな集団が、最も強く、魅力的な組織なのではないかと思います。

編集後記


この体育祭の思い出は、20代・30代の頃は思い出すことがありませんでした。
就活の面接でもエピソードとして使いませんでした。笑
自分が夢中になったことではあるものの、頑張った成果というより
ただ楽しかったという思いだけが残っていて、
自分自身の感情や行動の変化を棚卸できてなかったのかもしれません。

なぜか最近になって思い出すということは、
今の自分に対する何らかのお告げなんじゃないかと思うので、
その意味を考えていきたいなと思っています。

皆様もぜひ、過去の自分の声をきいてみてくださいね!
意外な自分が発見できるかもしれません。

それでは、次回もお楽しみに。

分部 理恵