2023.3.15号 VOL.177
心動く経験
こんにちは。株式会社シンカの村井と申します。
コロナ禍によって、二年延期され六年ぶりに開催となりました第五回WBC
(ワールド・ベースボール・クラシック)は、パドレスのダルビッシュ有選手、
エンゼルスの大谷翔平選手、カージナルスのラーズ・ヌートバー選手など、
MLBで活躍する選手たちも加わり、大変な盛り上がりで予選を終えました。
四戦全勝で一位通過し、いよいよ明日は負けたら終わりの準々決勝!
決勝まで残り三試合。一試合でも多く勝ち進んで欲しいです。
今回は、自分も含めたくさんの人たちの心が動かされてる瞬間にふれ、
自分の気持ちを綴ってみました。
それでは、『 真価と進化 2023.3.15号』、最後までお付き合いください。
心動く経験
つい最近、『THE FIRST SLAM DUNK』を観に行きました。
『スラムダンク』は1990年代に人気を博した、バスケットボールを
題材にしたスポーツ漫画です。
中学、高校とバスケ部の自分ですが、少年ジャンプ連載だったこともあり、
人気を博していた当時は全く興味なく、「スラムダンク」「桜木花道」という
ワードは知りつつも、物語のあらすじを知らぬまま今に至っておりました。
『原作をまったく知らなくても楽しめるのか?』、『アニメだし…』、
そんなこんなで3月になるまで様子見してましたが、息子たちの
強いススメがあり、映画を観ることにしました。
『原作をまったく知らなくても楽しめるのか?』
その点では十分楽しめます。当たり前ですが、試合結果にしろ、次の展開が
わからないので、純粋にどうなるの?どうなる?とドキドキできました。
逆に原作を知るファンは「このシーンを、このセリフだよ」と感慨深く
観られたのではないかと思います。
バスケ経験者としては、その臨場感もたまらなく良かったです。
相手のゾーンプレスで自分のコートにボールが運べないピンチな状況や、
接戦の緊張感が実に巧妙に描かれていて、自分や息子たちも経験したその
場面にタイムスリップした気分になりました。
『なぜ、こんなに大ヒットしているのか』
原作の漫画の連載が終了してから、二十六年もたった作品が、
原作からのファン層、原作を知らない新しいファンに成りうる層に向けて、
ストーリーや構成を考え、新たな作品で蘇るってスゴイ!ですよね。
(昨年大ヒットしたトップガンマーベリックもそう!)
何度も観に行くファンが多数いるのも特徴です。何が人の心を動かすか。。。
スラムダンクでは、個々の環境や、これまでの経緯、自分の弱さと
向き合いながら、チームとして強豪校に挑み、勝ち進んでいく姿や、
普通なら諦めてしまいそうな状況の中で自分が持っているもの全てを
コート上で発揮しようとする姿、
それが、言葉となりプレーとなって、私たちを奮い立たせます。
・今やるべきことに集中する
・チームメイト、監督を信じ、互いに感謝する
・最後まで諦めず全力を尽くす
絶対王者「山王戦」で二十点引き離されても諦めない湘北のメンバーに
自分も『頑張っていこう、挑んでみよう』そう、心が動かされました。
いろんな世代の方が観て、人それぞれ、受け取り方は違ったと思いますが、
この映画から心が動く何かを得たのは確かだと思います。
編集後記
最近、もう一つの心を動かされた経験がありました。
それは、侍JAPAN初の日系メジャーリーガー、ラーズ・ヌートバー選手です。
初戦の中国戦、四回攻撃での全力疾走の走塁。
「少しでも緩めたらセーフにならない。(全力疾走は)日本野球の原理原則。
あれが流れを呼んだ。」と試合後栗山監督が言った通り。
まるで高校球児をみているかのような、、、走攻守すべてに一生懸命。
チームメイトの活躍を我がことのように全身で喜ぶ様子、
グラウンドに飛び出し、満員のファンの声援に深々と一礼する姿、
代表としてプレーできることに感謝し、敬意を表す姿に心を動かされました。
自分の置かれた環境に感謝し、敬意をもって全力を尽くす。
スポーツに限ったことではないと思います。
今の自分はどうなんだ? 問い直すきっかけになりました。
「ガンバリマス。サア、イコウ!」
ヌートバー選手の掛け声で自分を鼓舞しています。
それでは、次回もお楽しみに!
村井 一美