シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2023.1.11号 VOL.168
「よどみ」ありませんか? 『 真価と進化 2023.1.11号 』

こんにちは。株式会社シンカの稲村と申します。

皆さんは、この年末年始の大掃除は、納得いく形で終えられたでしょうか。
私は、整理整頓(断捨離的な)を行いながら、普段は手が行き届かない場所の
汚れ落としをしたかったのですが、時間が足りず、後者だけで力尽きてしまいました。
紅白歌合戦が始まるまで2時間を切り、もう食事の準備をしなくてはと大掃除を切上げ、
やるべき事が終わっていないのに、御馳走なんて甘いなと思いつつ、
来年、しっかり吟味して片付けを実行しよう!と心に誓って年を越した次第です。

今回は、そんな風に、年末の整理整頓が中途半端になってしまった方々に
響く情報をお届け出来ればと思います。

それでは、『 真価と進化 2023.1.11号』、最後までお付き合いください。



「よどみ」ありませんか? 


私の年末の整理整頓の中には、ハードディスクに溜ってしまった録画番組を
仕訳することも含まれます。
興味があるテーマを扱った番組でも、泣く泣く削除してしまう事も多い中、
部屋の中の「よどみ」解消を紹介した番組は、なるほどと引き込まれ、
メモをとりながら視聴しました。
2022年12月7日放送の「あさイチ」での「そのよどみ、片づけでととのえます!」がそれです。
整理収納アドバイザーの井田典子さんと、脳科学の専門家である青砥瑞人さんが指南役でした。

単なる“整理整頓”“断捨離”の方法を扱ったものは、よくありますが、
脳科学の観点から紐解いている点に興味を持ちました。

ここでの「よどみ」とは、単に散らかっているだけでなく「動線を邪魔するもの」
「視界に入って気を散らせるもの」を指しています。
なので、一時的な置き場所を作ってしまい、一見片付いているように見えるものも含まれます。
例えば、ダイレクトメールやカタログなど、本当はすぐに開封・確認して
古紙リサイクルボックスに入れたいと皆さんが思っているのであれば、
キレイなラックに収まっていたとしても、それは「よどみ」なのです。

こういった「よどみ」が視界にはいることで無自覚のうちにストレスになっているというのです。
目隠しされていても無意識にそこにあることが分かっている「よどみ」も同じなので厄介です。

ストレスってどんな? 片付いていないという見た目だけの問題ではありません。

紹介された「よどみ」の例には、ハッとするものが多くありました。
・お菓子作りの道具、プロ仕様の工具など、使いこなせなかったもの
・筋トレ・ダイエットグッズ、英会話教材など、理想の自分になれなかったもの
・前にやっていたがやめてしまった趣味の道具
こういったものは、続かなかった後ろめたさからストレスにつながるのだそうです。
ネガティビティバイアス(よいことよりも悪いことに注意がいきやすい脳の性質)が働いて
脳科学的に自己肯定感が下がっていく状況に繋がりかねないと聞くと軽んじられませんね。

「よどみ」は、一見小ぎれいにされて家の中の風景になってしまっていることも多いのですが、
写真を撮ってみると客観視出来て気付き易いと紹介されていました。
親しい友人がうちに来る時に隠すものも「よどみ」ですね。「ナニコレ、使ってないじゃん」と
突っ込まれることが容易に予想され、同時にそれは自分自身による突っ込みでもあります。

「よどみ」を解消する片づけは「だ・わ・へ・し」の手順で行うのが良いとのこと。
 だ:出す
 わ:分ける
 へ:減らす
 し:しまう
全部出して分類してみると、ダブっているものや使わないものがあるのではないでしょうか?
そこから確実に使うものだけを選択、迷ったら使いやすいものを選択していきます。
選択したものは収納場所の7割程度までにすると、
出し入れしやすく、急な戴きものの収納にも対応出来ます。
食品ストックなどはラベルや量を一目で見渡せるようにするとフードロス防止にも繋がります。

すぐに使うからと出しっぱなしにせず、道具の出し入れという動作で
始まりと終わりのメリハリをつける事も「よどみ」解消と紹介されていました。
これには在宅勤務時のパソコンの出しっぱなしが当てはまりますね。
仕舞う事は、やり始めは億劫に感じても、脳科学的には慣れてしまったら
考えなくても自動的に動ける神経のネットワークが出来るので楽になるとのこと。
酔っぱらていても家に帰れるのと同じと紹介されていました(笑)。
更に、自分で決めたことをこなして「できた」「やれた」という瞬間が毎回訪れるので、
どんどん楽しくなってリバウンドどころか進化していくのだそうです。
そう聞くと、やってみようという気になります。

ただ、注意点として、一気にやろうとすると、どうやるか頭の中で計画するだけで
くたびれてしまうので、引出しや本棚の1段だけなど小さい区画から始めてみるのが
お薦めとも紹介されていました。

また、ご家族の協力も必要な場合、まずは自分の思い通りになるものから
始めていけば良いとのこと。自分の心の中が整理されて自分が心地よいと感じる
オーラが家族に伝染していき、話をする相手との人間関係が徐々に良くなるという
順番で変わっていくのだとか。
モノとの関係性が良くなると人間関係も良くなるのですね。
これは、やらない手はありませんね。

≪参考≫
あさイチ ホームページ
https://www.nhk.jp/p/asaichi/ts/KV93JMQRY8/episode/te/Q66Q8ZQVWW/


整理収納アドバイザーの井田典子さんオフィシャルページ
https://idanoriko.jimdofree.com/



編集後記


井田典子さんによると、自分で手を動かして暮らしを変えた方々はお顔が良くなり、
体調も良くなるのだそうです。
考え方、体、家の中は、放っておくと年とともに固まるものですが、
固まって動かないことで良いことは無いので、ほぐして巡らせることが大事です。
新しいものが入るスペースを作って置き、代謝しやすいシステムをつくることを
考えると良いと言われていました。
仕事、オフィス環境も同じですね。

それでは、次回もお楽しみに!

稲村 祥子