2022.9.7号 VOL.152
「注意散漫」社会 『 真価と進化 2022.9.7号 』
こんにちは。株式会社シンカ代表の田中です。
先日、映像制作の勉強会に参加しました。
そこで、講師の方が「現代人の集中力は8秒。金魚以下。」と言っていました。
これにはきちんと研究データの裏付けがあり、
米マイクロソフトのカナダの研究チームが2015年5月に発表したものだそう。
2000年は12秒だったものが、2015年には8秒。
2022年は、もっと短くなっていると考えるのが妥当でしょう。
今回は、私の中にふと込み上げてきた「注意散漫」社会という
テーマについて、徒然に書いてみたいと思います。
それでは、『 真価と進化 2022.9.7号』、最後までお付き合いください。
「注意散漫」社会
あなたは、1日のうち、今取り掛かっているコトを完了する前に
次のコトに目移りしてしまう瞬間は、何度ありますか?
・Facebookを見ていたら、広告押しちゃって、気づいたら買い物していた。
・メールを返信していたら、他のメールを受信して、そちらに返信していた。
・資料作成をしていたら、電話がかかってきて、今何を書いていたか忘れた。
・企画を考えている最中に、LINEが飛んできて、気づいたらチャット状態。
・調べ物をしていたつもりが、気づいたら面白いYouTube動画を回遊していた。
などなど、枚挙に暇がありませんね。さすがGAFAM。
物が飽和した先進国では、次に「時間」をお金に変えようとしているのです。
人の注意を惹きつけて課金するプロの手にかかれば、
私たち庶民には、為す術もありません。
さて、仕事をするとある1日について、極端な以下2つの例で過ごした場合、
どちらが高いパフォーマンスを得られているでしょうか?
①仕事(6分)→目移り(1分)→仕事(6分)→目移り(1分)→…
②仕事(3時間)→目移り(1時間)→仕事(3時間)
もちろん仕事内容によっては①の方がパフォーマンスが高い方も
いらっしゃると思いますが、きっと②と答える方が多いと思います。
この事実は、誰しもが体で理解していることだと思います。しかし、
実際にはそうできていない(周囲がそうさせてくれない)ことが多いのです。
ジョブ型雇用、副業・兼業、DX、オープンイノベーション、
ワーケーション、CtoC、VR、ウェアラブル端末、ダイバーシティ・・・
私たちの人生の限りある時間は、これからもさらに切り刻まれ、
「あれもこれも」とさらに刺激を与えられ続けることになるでしょう。
1つには、「注意散漫」にならず、瞬時に対処し、
また元のコトに取り掛かれるようになる訓練が必要です。
しかし、「対処」はできても、「構想する」「創造する」「試してみる」
「新しい発見をする」「人間関係を構築する」「捉えなおしてみる」
などは、じっくり時間を投じなければ効果が得られないものです。
「注意散漫」社会に適応しつつ、時間をかけるべきものには
しっかり時間を確保できるよう、2つの仕事があることを意識して
生産性の高い仕事ができるようにしていきたいものですね。
編集後記
iPhoneでは、「スクリーンタイム」という機能があります。
アプリ毎の操作時間、スマホの持ち上げ回数、通知を受け取った回数などが
1日単位、1週単位で確認することができます。
ちなみに、直近1週間の私の私用スマホの利用実績は・・・
・スマホを開いている時間: 1日あたり5時間29分(!)
・持ち上げ回数 : 1日あたり48回(!)
・アプリ通知回数 : 1日あたり39回(!)
これは病気レベルですね、ハイ。。。
ましてや、10代・20代の若者だったら・・・
若者の仕事っぷりが「注意散漫」な理由が、よ~く理解できました(笑)
ぜひ、ご自身のスクリーンタイムもチェックしてみてください!
それでは、次回もお楽しみに!
田中 裕也