シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2022.8.17号 VOL.149
人を見極めること『 真価と進化 2022.8.17号 』

こんにちは。株式会社シンカの横田と申します。
先月、参議院議員選挙が実施されました。
大局では自民公明与党の勝利に終わりましたが、
話題になったのは芸能人の水道橋博士や暴露系Youtuberの東谷義和氏の当選でした。
両名には議員としての資質を問う声も多く報道されておりましたが、
有名人でない議員の方が議員の資質が備わっているという保証もないので、
人を選ぶ行為の難しさを私は感じました。

投票数のような単純明快な基準ではありませんが、私が普段かかわっている採用業界も
毎日のように人を見極める行為を行っているため、改めて自分の業務を振り返るきっかけになりました。

それでは、『 真価と進化 2022.8.17号』、最後までお付き合いください。



人を見極めること


あなたは友人に「お金を貸してほしい」と言われたら、何を考えますか。
先日私は学生時代のアルバイト先の先輩から、この相談を受けました。
決して大きくはないが即断しがたい金額だったため、私はあれこれ思い悩みました。

悩みを解決したい貢献の気持ちがあるが、金額への懸念で躊躇している。
数年ぶりの連絡でいきなりの相談だったため不信感が払拭できないが、
数年前に面倒を見てもらっていた恩義も感じている。
金額を下げれば即断できるが、悩みを解決しきれず苦しませてしまう。
借用書を書いてもらえば法的な保証を確保し安心できるはずだが、
法的な場へ訴えるのは忍びなく申し訳なく思う。

ざっと上記のような葛藤を感じ、特に私が判断に窮したのは
「この人にお金を貸して返ってくるか」という信頼の観点でした。
具体的な返済の予定や収入見込みは計画的であったものの、
金額面での万が一のリスクへの懸念が大きいという判断をし、
最終的に信頼するには至らず、この相談は断ることにしました。

果たして断ってよかったのか、どうなったか心配だと気にしていたところ、
このように私が人の将来の可能性を考えて基準をつくり判断するという行為ができたのは、
日ごろの仕事のおかげで身についたものだとふと気づきました。

近年の採用業界は、学生も企業も早く動くのが吉、
という早期化のトレンドが人口に膾炙して久しいですが、
同時に学生のポテンシャルを見抜くことに悩んでいる企業もいらっしゃいます。

弊社サービスの中では、適性検査tanΘがその基準を提供しております。
tanΘは人の潜在意識や資質・適性を数値化でき、明確な基準を設定できるため、
書類選考でのスクリーニングや採用面接の補助資料として活用することができます。

ただあくまで適性検査は人を多面的に数値化してとらえる視点の一つでしかなく、
実際の採用の現場や対人場面では人をとらえる視点は多種多様で曖昧です。
ですが時として限られた情報で判断をする必要がある場面もあるため、
適性検査の情報で人をより重層的にとらえ、深く理解することが可能になります。

採用活動においては学生に関する情報を多く集め、様々な基準から評価し、
総合的に採用可否の判断を行っております。
採用活動が主観によらない多様で客観的な基準で行われることで、毎年の再現性を高め、
長期的に会社にあった人材を安定して確保するというミッションを達成することができます。

こうした広い文脈で自社サービスを認識しているからこそ、
日ごろのちょっとした自分の判断も意識的にできるようになってきたのだと、
自分の些細な成長に喜びを感じることができた出来事になりました。

編集後記


「将来の可能性を判断してお金を貸す」という文脈では
国の補助金事業や銀行の融資が身近な事業の一つになります。

私個人の経験をもとにお金を貸す側の論理を理解することができれば、
将来の可能性を信じてもらってお金を貸してもらう、ということも
もっとうまくできるようになるかもしれません。

それでは、次回もお楽しみに!

横田 悟