2022.3.30号 VOL.131
聖地巡礼のススメ
皆さんは聖地巡礼という言葉をご存知でしょうか。
元々は宗教用語で、主に漫画、アニメ、映画などに
ゆかりのある場所を熱心なファンが訪れることです。
私自身、漫画やアニメが好きなので、趣味の散歩がてら、
作品を視聴したあと、実際に聖地に行くことがあります。
最近は観光促進の一環なのか、作品に関する説明資料や、
等身大パネルの設置など、ファンがより楽しみやすくなり、
知らないうちに聖地巡礼の環境が変化したような気がします。
そこで、今回は最近の聖地巡礼事情についてお話しします。
それでは、『 真価と進化 2022.03.30号』、最後までお付き合いください。
聖地巡礼のススメ
就職を機に上京し、私が最初に訪れた聖地は湘南でした。
バスケットボール漫画の金字塔「スラムダンク」の
アニメ版OPに登場する鎌倉高校前の踏切を訪ねてみると、
国内外問わず、多くの観光客が記念撮影をしていました。
聖地巡礼が一般的になったのは、2016年に大ヒットした
アニメ映画「君の名は。」の影響が大きいと言われています。
作中に登場した、撤去済みのバス停の標識を再設置するなど、
岐阜県飛騨市が積極的にファンを呼び込む仕掛けを施したため、
観光客は優に100万人を突破し、いまだ高い人気を誇っています。
聖地巡礼はコンテンツツーリズムと言われることもあり、
例えば、スポーツ選手の出身地に行くときも使われます。
以前、宮城に旅行したとき、男子フィギュアスケート選手の
羽生結弦選手が出身の仙台でモニュメントと記念撮影しました。
ただ、個人的にリアルなコンテンツよりも、サブカルチャーの方が
聖地に足を運んだとき、好きな作品の世界に身を置きやすいので、
自分を物語の登場人物と重ねて、より満足できる気がしています。
先日も、ゾンビになった少女たちが佐賀を盛り上げるアニメ
「ゾンビランドサガ」という作品を全24話一気に視聴しました。
主人公が物語開始75秒後にトラックにはねられたのも衝撃でしたが、
佐賀の全面協力で地元の人すら知らない観光地が数多く登場され、
毎回、視聴後は佐賀に行きたくなるような、印象的な作品でした。
佐賀は「ユーリ!!! on ICE」という別の作品でも舞台になっており、
すでに数億円の経済効果があるほど、実は聖地の多い地域なのです。
まん延防止等重点措置の解除後も予断を許さない状況が続くので、
感染拡大が落ち着いたら、全国を聖地巡礼してみたいと思いました。
編集後記
岐阜や佐賀のように聖地巡礼は地域おこしの手段になるようです。
弊社の事業所がある埼玉県飯能市にも「ヤマノススメ」という
登山の好きな女子高生が主人公の、ゆかりある作品があります。
飯能市のふるさと納税の返礼品には「ヤマノススメ」との
コラボグッズもあり、納税額はすでに1億円を突破しました。
2022年に第4シーズンの放送も予定しており、勢いは続きそうです。
新作を記念し4月から過去作品の放送も決定しているので、
飯能や登山に興味のある方は視聴してはいかがでしょうか。
それでは、次回もお楽しみに!