シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

SHINKA Mail Magazine

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2022.1.12号 VOL.120
売り手と買い手

こんにちは。株式会社シンカの菅原と申します。

東京でも雪が降り、寒さが堪える日々が続いておりますが、
いかがお過ごしでしょうか。

今回の年末年始の休暇では、頻繁に会えていなかった友人と
久しぶりに合う機会が多くあり、心機一転リフレッシュができました。
今回は友人との会話を通じて気づきがあったことをご紹介させていただきます。
編集後記と併せてお楽しみください。

それでは、『 真価と進化 2022.01.12号』、最後までお付き合いください。



売り手と買い手


高校時代の友人はとあるホテルでマーケティングを担当しています。
そのホテルが地元に新店舗を開業し、
そのことをプライベート用instagramで広報したところ、
共通の友人から「そのホテル安く泊まれない?」という相談のDMが来たそうです。

高校時代から仲のいい友人からの連絡だったこともあり、
ぜひ使って欲しいという気持ちがあるものの、それ以上にとても嫌な気持ちになったとのこと。

なにがそんなに嫌だったのか、価格交渉をされるにしても
どのような連絡だったら不快に感じないのか、訊いていくと以下のとおりでした。

・嫌だったのは自分たちがこだわりを持ってホテルの新店舗開業にこぎつけ、
 相応の価格設定に自信を持っていたのにその価値がないと言われた気分になったから。
・値下げの可否はさておき、まずはそこに魅力を感じたことを伝えてほしかった。
 値下げの相談の前に対話から入ってほしかった。

要は自分たちの仕事へのリスペクトを持って接してほしかったとのこと。

初めは私も高校時代から仲のいい友人だったからこそフランクに相談をしたのだと
想像がつき、情状酌量の余地があるかなと思いながら話を聞いていましたが、
開業までの苦労話を聞くと、不快に感じた背景にも非常に納得がいきました。

その時は、とは言え自分が
礼に欠いた態度をとってしまうことはないかと流してしまいましたが、
仕事で外注先に対して価格交渉が必要なこともありますし、
フリマアプリやカーシェアのサービスのように個人対個人の
取引をすることもあります。

また価格交渉だけではなく、カフェやコンビニで
サービスを受ける側に立ったときに互いに気持ちよく接客し、される
という関係性を作るうえでも相手の仕事へのリスペクトを態度に示すことは
とても大切なことなのだと思います。

仕事を通じて多くの企業やそこで働く人に触れ、
そのたびに当たり前に使っているモノや受けているサービスが
多くの人の仕事に支えられ成り立っていることに驚いています。
自分が享受しているサービスや商品を手にするまでに関わった多くの人の仕事に
リスペクトを持ち、売り手と買い手という関係性の前に、
人と人として対話を大切にしていきたいと改めて感じました。


編集後記


以前、友人との旅行の際に訪れた飯能のお店の接客がとてもあたたかく、
おまけで荷物がいっぱいになったことがありました。

こんなに手厚くもてなしてくれて、採算が取れているのか心配になりつつも
そのもてなしにお返しをしたくてまた来ようと素直に感じました。
そして買い手と売り手という関係性の中にもそのようなあたたかい関係性が生まれる
ことに感動を覚えました。

私自身、買い物中に店員さんと話すのには苦手意識があります。
同じように感じる方も多くいらっしゃるのではないかと思いますが、
勇気を出した先に素敵な体験があるかもしれません。
試してみてはいかがでしょうか。

それでは、次回もお楽しみに!

菅原 隆