シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2021.12.08号 VOL.116
好きだからこそ考えないお昼ご飯 

こんにちは。株式会社シンカの横田と申します。
国内では新規感染者数が減少している一方、海外ではオミクロン株が流行しており、
11月30日以降の外国人の新規入国が全面禁止となりました。

緊急事態宣言の解除によって徐々に日常を取り戻してきた矢先であるため、
この水際対策をどこまで徹底して続けられるかが今後の経済を左右すると思います。

何事も継続しなければ効果がわからない、そんなことを思い、
ふと自分が続けていることを振り返ってみました。

それでは、『 真価と進化 2021.12.08号』、最後までお付き合いください。



好きだからこそ考えないお昼ご飯


「和食」がユネスコ無形文化遺産になるほど、日本は「食」への関心が深い国です。
各国の食文化を輸入し、日本人の舌に合うよう魔改造を施しています。
ひとたび町を歩けば、ラーメンうどんそば、パスタに焼肉定食とありとあらゆる
飲食店が雑多に共存しており、いずれも安価で美味しくいただけます。

そういった環境に恵まれた日本人のほとんどがそうであるように、私は食べることが好きです。
動画サイトではグルメ紹介チャンネルをよく視聴しており、
テレビ番組で近くの店が紹介されているとすぐ足を運びます。

そうして舌が肥えていったからか、いつしか
「一生の食事機会は限られているから、1回の食事も無駄にしたくない」と思うようになり、
飲食店を選ぶのに時間をかけるようになりました。

これは私の昼休憩に大きな影響を与えました。
入社一年目の昨年は近場の飲食店がどこも新鮮な衝撃をもって目に飛び込み、
まだ知らない味の奔流を求めて開拓を進めました。
しかし徐々に新鮮さがなくなると、懐事情やその日の気分が脳裏によぎり、
新橋の街を10分うろつき、結局コンビニに入ることが頻発しました。
次の仕事への準備のために大切な昼休憩だから、選ぶ時間は短く、安く、
でもおいしいご飯は食べたいと葛藤し、時間だけが過ぎていき結局妥協することを繰り返していました。

そんな折、一人暮らしを始めることとなって私は解決の一手を打ちました。
「焼きそば」を「作って持参」すると決意しました。

弁当を持参すれば、まず昼食選びに頭は悩ませません。
焼きそばは材料費も安く、カット不要の食材を使えばフライパン1つで5分の調理で済み、
弁当箱はタッパー1つでよいので片付けも手軽です。
塩味とソース味という2種類が多くのスーパーにあって味付に悩むこともなく、
焼ける食材なら何を入れてもおいしくいただけます。

初めは自炊自体が楽しく続けられましたが、徐々に面倒になってきました。
味にも少しずつ飽きているものの、それでも現在まで10か月ほど
私の平日の昼食の9割は焼きそばになっています。
昼食を固定し無意識の意思決定が減って脳内リソースを節約できること、
悩む時間が減って別の準備に時間を使えること、節約になるため別の食事にお金を使えること、
日々の別の食事を選ぶことや味を前以上に楽しめるようになったこと、
といった数多くのメリットがあると気づかされました。
そして毎日必ず続けることを自分に課さないこと、一人暮らしと同時に始めたため
生活習慣の一つとして定着したことが、続けられている理由です。

1食も無駄にしたくないという思いから店選びを妥協せず、結果選択疲れをして
満足度を下げてしまうよりも、ほどほどで固定してみたらかなりメリットがあったという、
私としてはコロンブスの卵のような気づきとなりました。

仕事の上でも私は臨機応変に柔軟に対応したいと思うあまり、
対応に悩んで相談やミスが増え結果お客様の求める速度と質にならず
工数ばかりかけてしまうことがありました。
それならばと最初は工数がかかるもののマニュアルを作り対応を固定してみたら
ミスなく早く対応できるようになりました。

どちらの立場が望ましいかなどとは状況次第で一概には言えませんが、
「1食も無駄にしたくない」「柔軟な対応がしたい」という思いは
いつも良い結果を生むわけではないと私に気づかせてくれました。


編集後記


この食生活を続けるにあたって最大の問題はカロリー過多です。
焼きそばは炭水化物と脂質が多いため、意識してタンパク質と野菜を多めに
入れるようにしています。

外食と比べれば脂質は少ないはずではあるものの、健康診断結果が心配です。
作るのも手軽で片付けも楽でカスタマイズの幅が広く、
栄養バランスがよく値段も安い、そんな昼ご飯があればぜひご意見をください。
ちなみに「昼ご飯は食べない」という解決方法をとる同僚もいました。

それでは、次回もお楽しみに!

横田 悟