シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

SHINKA Mail Magazine

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2021.2.17号 VOL.76
淡くなるあわい

こんにちは。株式会社シンカの山内と申します。

1月末から急激な盛り上がりをみせているClubhouse、
皆さまはすでに利用されましたか?

私は先日初めてリスナーとして参加しました。
ラジオ感覚で気軽に参加でき、関心あるテーマだったため
有意義な「ながら聴き」の時間を過ごせましたが、
早くも「Clubhouse疲れ」も出てきているようですね。
SNSとは上手に付き合いたいものです。

それでは、『真価と進化 2021.2.17号』最後までお付き合いください。



淡くなるあわい


緊急事態宣言を受け、Alive(サステナブルラボ飯能)では、
利用人数が多くなるほどお得な通常の「一棟まる貸し」の料金体系に加え、
「個人」単位でご利用いただける宿泊プランをご用意しています。

現在、週に1組~2組の方々にお越しいただいていますが、
弊社の支店かつBCP拠点でもあるAliveには、社員数名も週半分程度滞在しているため、
日中はそれぞれテレワークをし、就業後に食事や焚火をご一緒しています。

お越しいただく方々は、何かしら接点のあった方々ではあるものの、
ご利用者様とサービス提供者が、ひとつ屋根の下、さらにはフロアも一緒に
宿泊をすることは、あまりない形ですよね。

とある宿泊者の方がSNSに素敵なご感想を投稿してくださっていたので、
ここでご紹介いたします。

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サービスの提供者、受益者の垣根を軽々と超えられる場・システムの設計が素晴らしいです。
基本的に利用者は自分で色々とやらなきゃいけません。
布団を敷いたり、ご飯を作ったり、片づけをしたり・・・このプロセスがホントに楽しかったです。
今回は株式会社シンカの皆さんと合宿の様な共同生活を体験させてもらいました。
※関係がうまくいっていない人と一緒に来たら、関係性がよくなるなんてこともあるかも。

提供者と受益者、生産者と消費者、このような分断が淡くなること(ついでに言うと、仕事とその他の生活も)
は今の世の中の閉塞感を打破することにつながるのでしょう。
分断が淡くなるヒントがここにはありました。
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この投稿を拝見し、私自身が最近感じていた
「消費者」という表現に対する違和感も、この「分断」が背景にあると感じました。

たとえば私は、「オーガニックコットンと風力発電の風で織るオーガニックタオル」を製造する
IKEUCHI ORGANICさんのマスクを愛用しています。

また、「途上国から世界に通用するブランドをつくる。」をコンセプトに
モノづくりをしているマザーハウスさんのバッグを愛用しています。

どちらも消耗品ではあるかもしれませんが、
できるだけ長く大切に利用したいと思いますし、
そこに「消費」しているという感覚はありません。

購入することで仲間になった感覚すら覚えますし、
何か自分にできることがあれば、お役に立ちたいとも思います。

都市と農村、生産者と消費者、従業員と経営陣、富裕層と貧困層、男と女…、
私たちの周りは、今どれだけの分断があるでしょうか。

分断を淡くし、そこに生まれる「あわい(間)」を大切にしながら、
自身の幅も広げていきたいと思います。


編集後記


Clubhouseの流行は、世間がまさに雑談に飢えている
絶妙なタイミングだったと思いますが、
芸能人と一般人、政治家と有権者など、
まさに「分断」がより淡くなっていくSNSだと感じました。

今回いただいた感想もヒントに、
ご利用者様との「あわい」を追求していきたいと思います。

それでは、次回もお楽しみに!

山内 綾子