シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

SHINKA Mail Magazine

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2021.2.3号 VOL.74
70代の精鋭たち

こんにちは。株式会社シンカの分部と申します。

緊急事態宣言が延長となり、まだしばらくは落ち着かない日々が続きます。
私個人は、東京暮らしから少し離れ、週半分以上は、Alive@飯能にて
テレワーク(ワーケーション)をしています。
川の音に癒されながら、仕事にも集中できる、いい環境です。
昨年の今頃は、まさかこんなライフワークになるとは想像もしていませんでした。

今回は、そんなAliveでの出会いをご紹介したいと思います。

それでは、『真価と進化 2021.02.03号』最後までお付き合いください。



70代の精鋭たち


昨年10月にオープンしたAliveには、たくさんの、
支援してくださる方、お越しいただける方がいます。
いつも本当に本当にありがとうございます。
その中でも特に学ぶべきと心を打たれている人生の先輩をご紹介したいと思います。

■シルバー人材センターから派遣された3人の精鋭たち@70代
Aliveは、研修・宿泊施設としてお客様に利用いただくために、
掃除やリネン交換をする人材が必要でした。
そこで、飯能市シルバー人材センターから、
毎週月・水・日に3人のシルバーを派遣をしてもらっています。
70代の3人(男性1名、女性2名)で、
同じ3人に曜日交代でローテーションで担当していただいています。

Aliveには常駐している管理者がいません。
そのため、社員が毎回、細かく丁寧に指示を出すことができないため、
シルバーたちに自発的にAliveの面倒をみてもらいたいなーという思惑がありました。

きっと、この仕事にやりがいをもってもらえれば、
色々と世話を焼いてもらえるのではないか、と期待をしていました。

そこで、初対面のときに、お昼ご飯に社員から手作りカレーをご馳走したり、
新橋から持参したお菓子や、いただいたお酒をおすそ分けしたり。
泊まるお客さんがいないと掃除も必要ない状態になってしまうので、
仕事をつくってあげるために、シルバーがくる曜日に社員ができるかぎりいるようにしたりして(笑)、
Aliveの仕事が生きがいになってくれるといいなと思い、接してきました。

その結果が以下です。

<依頼している仕事内容>
・掃除(掃除機掛け、トイレ掃除、お風呂掃除)
・リネン交換
・ゴミ出し

<+α>
・建物の外にある庭木をきれいに迷いなくバッサリと整枝してくれる
・浴室においてあるシャンプー等をしまう容器を持参して整理整頓してくれる
・掃除用具をしまっている戸棚の中を整理整頓してくれる
 (フックを掛ける穴まであけちゃう笑)
・寒くなった際、水道の凍結防止のため、持参の毛布で外の水道をくるんでくれる
・月がかわると、仕事用デスクのカレンダーをちゃんとめくってくれてる
・ガスの安全装置が止まってしまって困っていたら対処方法を詳しく教えてくれる
・Aliveの道案内が分かり難いため、道路に看板を設置しようと悩んでいたところ、
 「看板設置やったことあるからアドバイスできるよ」と言ってくれちゃう
・そして、社員がくるとわかっていると、漬物、なます、苺大福、お節料理まで、
 様々な手作りの差し入れをいつも当然のようにもってきてくれる!
 
こんなシルバーたちの様々な気配りを体感するたびに、
なんだか実家にいるような気持ちになることが多いのですが、
でも、本人たちにとっては、これが「仕事」なのです。

どれだけ仲良くなっても、気さくに話せる関係性になっていても、
シルバーが掃除がおわって休憩しているところに、突然代表が声をかけると、
反射的に背筋がピッとのびて「はい!」と答えるのです。

気づく力、気づいたことを行動にうつす、そして対価をもらっているという責任感。
「仕事」ということに対する真理を、人生の先輩から学んでいます。


ご興味のある方は、月・水・日の午前中に精鋭たちに会えますので、
ぜひお越しください!


編集後記


新しいことを始めると、新しい出会いがある。
言葉にすると当たり前なのですが、最近感じるのは、
ただ出会えばいいのではなく、そこに想い・共感があると、
数珠つなぎにつながっていくものなのだな、と思います。

Aliveだけでなく、採用支援・組織人事支援からのご縁や、個人のご縁、
すべてをつなげるのは自分次第なのだなと思います。

それでは、次回もお楽しみに!

分部 理恵