2020.12.2号 VOL.67
愛を語ろう
こんにちは。株式会社シンカの吉岡と申します。
いよいよ12月に入り、そろそろ年の瀬も意識し始める頃となりましたが、
皆様はどのような一年でしたでしょうか。
昨年末の段階では予想だにしていないコロナ禍に見舞われ、
多くの尊い命が失われたり、働き方や生き方等の大きな変化を
余儀なくされたりする中で、改めて自分には何ができるのか、
何がしたいのかと、考えられた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
そのような中、社内持ち回りで回ってきたこのメールマガジンの担当として、
はたして私には何が書けるのか。
いつも以上に考えて、考えて、考えて・・・答えが出せずに
書店で手を伸ばした、田中泰延さんの「読みたいことを、書けばいい。」から
得たヒントを、今回はご紹介したいと思います。
それでは、『 真価と進化 2020.12.2号』、最後までお付き合いください
愛を語ろう
前述したとおり、苦し紛れに何か手っ取り早いヒントはないかと手を伸ばした、
私の邪な考えとは裏腹に、この本には書くことにあたっての
テクニックやノウハウは、ほとんど書かれていませんでした。
それもそのはず。
よく見ると「人生が変わる シンプルな文章術」と副題がついている通り、
ノウハウ等の前段階、そもそも「なんのために」「なにを」「だれに」
「どう」「なぜ」書くのか。
文章を生業とする筆者の考え方が、軽快な語り口で、ユーモアも交えながら、
ページ割等の本の体裁含め、非常に読みやすく書かれていたのでした。
「面白いけど、そんなことより何かヒントを・・・」と焦りながら読み進め、
やっとたどり着いたのが、「どう書くのか」の章で紹介されていたこの一文。
【(文章は)「私が愛した部分を、全力で伝える」という気持ちで
書く必要がある。】
文章が「事象と心象が交わるところに生まれる」ものである以上、
「事象」の根拠となる情報は一次資料に当たることが重要であり、
一次資料に行き着くまでに調べると、「ここが愛せそうだ」という
ポイントが(ほぼ)見つかり、それを文章にすることで自分らしい文章が書ける。
※見つからなかった場合の対処方法は、是非この本を読んでください!
筆者は自分らしい文章を書くコツとして「愛」を挙げていたのでした。
また、著者の田中泰延さんはこの本の中で別の角度から
「わたしが言いたいことを書いている人がいない。
じゃあ、自分が書くしかない。」とも表現しています。
まさに、コロナ禍で先行き不透明な中で、少しでも自分も含めて
誰かが幸せになれるような文章を、という私の想いが、
今回、この文章を書くテーマとなっていました。
皆さんは好きな部分、愛を感じる部分を、きちんと書いたり、
話せたりしていますか?
筆者曰く、「くれぐれもこの本がAmazonの中古1円で売られないように、
必要なところを切って、残りは紙のリサイクルに出すことが肝心だ。」と、
何度も本の中で書いているので、気になった方は是非、書店でこの本を
お買い求めいただけると幸いです。
編集後記
私が愛するもの、それは2歳になる我が息子です。
たとえイヤイヤ期まっさかりで
泣きわめく我が子を呆然と見つめる時間が長くとも、
私よりもパパの方が好きで「ママあっち行くよ」と言うと
「バイバ~イ」と手を振られても、
語り出したら止まりません。
それでは、次号もお楽しみに!
吉岡 佑里子