シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2020.11.11号 VOL.64
鬼滅の刃ブームに学ぶ広告宣伝

こんにちは。株式会社シンカの横田と申します。

本日11月11日はポッキー&プリッツの日だそうです。
日本記念日協会にも登録されているらしく、
毎年コンビニやスーパーのお菓子売り場で特売セールが行われていたり、
テレビCMでアピールしている様子が記憶に残っております。
ポッキー&プリッツの日は長年商品のPRとして印象を強く残していらっしゃいますが、
最近流行りのあの作品はどういったPRをしているかな、と思い
筆をとらせていただきました。

それでは、『 真価と進化 2020.11.11号』、最後までお付き合いください



鬼滅の刃ブームに学ぶ広告宣伝


現在大ヒット中のアニメ『鬼滅の刃』についてご存知でしょうか。
TVアニメ『鬼滅の刃』は週刊少年ジャンプ掲載の同名漫画を原作として、
2019年4月から9月までTOKYO MX系列にて放映されました。
その続編となる『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が現在上映中であり、
国内で上映された映画としては6本目となる興行収入200億円越えの
大ヒットとなっております。

大ヒットに際しては作品自体の魅力が大きいとは思うものの、
広告宣伝の尽力も大きいと考えられます。
特に私が気になったのは、企業とのコラボキャンペーンの多さです。
Go to Eatで話題になったくら寿司とのコラボをはじめとして、
ダイドーの缶コーヒー、パズル&ドラゴンなど、毎日のように
コラボのニュースがリリースされています。

このようなキャンペーンを見て、私はAISASモデルを思い出しました。
AISASモデルとは、2004年に株式会社電通が提唱した顧客購買行動における
インターネットの影響力を表したモデルです。
2015年にはDual AISASモデルという発展版が提唱されており、
新たに「『広めたい』のA+ISAS」という、サービスを「買いたい」よりも
「広めたい」と思う顧客へのコミュニケーションが考慮されております。
このモデルに基づくと、コラボキャンペーンは劇場版の来場数を増やす役割ではなく、
興味を刺激しSNS等での共有を促し、トレンドランキングなどで拡散して
劇場版自体への注目度をあげていく役割があると考えられます。

注目度が高まったのちは、CMやテレビでの総集編の放映で興味を高め、
動画配信サービスやSNSでの検索数増加といった従来の手法で劇場への
動員数を増やしていると想像できます。

ここまで想像してみて、私は「広めたい」と思ってもらうにはどうしたら
よいのだろうと疑問が浮かびました。
弊社は10月より宿泊施設「Alive」をオープンし、今月にはFacebookの
運用も開始いたしました。
地域を体験して都市の暮らしについて考えるというコンセプトに加え、
宿泊施設としての魅力も十分にあると私は思っております。
200億円もの大ヒットにならなくても、少しでも多くの方に魅力が伝わるよう
私にできることは何か。『鬼滅の刃』は私にこうしたことを考える
きっかけを与えてくれました。


▼Googleトレンド「鬼滅の刃」
https://trends.google.co.jp/trends/explore?q=%E9%AC%BC%E6%BB%85%E3%81%AE%E5%88%83&geo=JP
▼Dual AISASモデル
https://dentsu-ho.com/articles/3100


編集後記


私がメルマガ当番になるのは2回目なので、
今回は自己紹介も兼ねて、好きなアニメについて執筆しました。
次回からは上司を見習い、日常生活のありふれた場面から
体験した人だけが理解できる気づきについて執筆できたらと思っています。

それでは、次号もお楽しみに!
横田 悟