2020.11.4号 VOL.63
point of no returnを通り過ぎる前に
こんにちは。株式会社シンカの山内と申します。
先日、弊社Aliveの取り組みに関心をお持ちいただいた企業オーナー様が
保有されている、那須塩原の別荘に伺う機会を頂きました。
紅葉の美しい時期で、社会では様々なことが起こっていますが、
変わらず静かに巡っていく季節に、心が洗われた気持ちでした。
それでは、『 真価と進化 2020.11.4号』、最後までお付き合いください。
point of no returnを通り過ぎる前に
最近、自分自身が自然と心惹かれ、深めていきたいテーマに
下記の3つがあります。
・林業
・100年経営企業
・事業承継
それぞれを単体で捉えていたのですが、ふと、
「時間軸の長い取り組み」であるという共通項に気が付きました。
林業は、少なくても50年、さらにその先、100年を見据えて間伐や植林を行います。
今日植林した木が立派に成長する頃には、自分はもうこの世にはいないかもしれない。
そして今、自身が切っている木は、100年前の誰かが同じように想いを馳せて
植林をしてくれたものかもしれない。
そんな、100年という時間軸に寄り添う林業という仕事。
100年経営企業は、今回のコロナだけでなく、
多々ある困難を乗り越え、時代変化に対応してきたからこそ生き残り、
変わらないために、変わり続けてきた企業。
短期的に企業価値を上げて、売却することも一つの成果ですが、
100年経営企業には、長く大切にされてきた哲学や美学があり、
今の世の中で大切にしなければいけない要素があるように感じます。
事業承継問題もまた、日本の人口動態を鑑みれば避けては通れない道ですが、
事業だけでなく、従業員、家族、取引先、地域全体への影響を考慮し、
経営者が大切にしてきた想いも引き継がれてほしいと願います。
そんなことを考えていたある日の夜、自分自身が狩猟の罠にかかった夢を見ました。
人間の産業を脅かす害獣が排除されるのであれば、
私たち人間が、地球存続を脅かす害獣として排除される日が来るかもしれないという
恐怖がどこかにあるのかもしれません。
point of no returnを通り過ぎる前に、今ここに生きている私たちが、
100年先を想像して生きることができるかどうか。
私たちの意志が問われています。
編集後記
先日、ご挨拶に立ち寄った飯能の観光協会にて、
Aliveのパンフレットを手にとっている方を発見。
思わず声をかけたところ、東京にお勤めの消防士さんで山が大好きとのこと。
話が弾み、森林散策をご一緒することになりました。ナンパ成功です(笑)
それでは、次号もお楽しみに!
山内 綾子