2020.08.05号 VOL.50
いま、風の谷を訪ねて
こんにちは。株式会社シンカの山内と申します。
ほぼ全国で梅雨明けが発表され、待ってましたと言わんばかりの
夏空が広がり、しばらくは厳しい暑さが続きそうですね。
今年のお盆は帰省を見送られる方も多いのではないでしょうか。
私自身、今年訪れたい地方がいくつかあったのですが、
今は都内を楽しむ生活をポジティブに考えたいと思います。
それでは、『 真価と進化 2020.08.05号 』、最後までお付き合いください。
いま、風の谷を訪ねて
6月下旬から、全国の劇場で、ジブリ映画4作品
『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ゲド戦記』が
上映されているのをご存知でしょうか?
コロナ禍の経験から、自分が何を感じるのか確かめたい気持ちが湧き、
先日、『風の谷のナウシカ』を鑑賞しました。
結果、大泣きでした(4回くらい)。
ナウシカの強さ、環境破壊の悲惨さ、戦争の虚しさは以前の鑑賞時も感じましたが、
世情とも重なって、より現実的に、より危機感を伴って
迫ってくるものがありました。
そして、以前はあまり感じとれなかった「腐海の存在する意味」の重さが
一番心に染み入りました。
ナウシカが腐海の底で、「うん、うれしいの」と涙を流した理由。
壊されても壊されても、ひたすら再生しようとする、
ある意味単純で、不変で、壮大な自然への畏怖と敬意。
私たちは「生かされている」という真実。
常に死を近くに感じながら、それでも生きる。
自然の一部として共生し、ひらすらに命を全うする。
私たちが今欲しているものは、本当に必要なものなのだろうか?
私たちが今守ろうとしているものは、本当に争わないと守れないものだろうか?
私たちの今の幸せは、誰かの苦しみのうえに成り立っているものではないだろうか?
シンプルに、ただ「生きよう」と感じられたとき、
そんな問いが、頭の中をぐるぐると回りました。
今だから感じ取れること、
問えることがあるかもしれません。
鑑賞される際は、万全の感染対策を!
編集後記
先日、起業を考えている高校生と、ある方との対話会にオブザーバーとして
参加する機会をいただきました。
世の中に対する違和感、真っすぐな問い、アンテナの高さと行動力に圧倒され、
気を付けていながらも「今どきの若者論」を時々繰り広げてしまう
自分を反省しました。
オトナの言うことなんて、聞かなくてよい。
でも、選択肢を持つということ、そして選択肢から選ばれる自分であること。
彼らを純粋に応援するオトナからの、そんなメッセージが心に響きました。
それでは、次号もお楽しみに!
山内 綾子