シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2020.06.24号 VOL.44
天に唾を吐けば、我が身に返ってくる


こんにちは。株式会社シンカ代表取締役の田中です。

2020年6月22日、朝日新聞社は世論調査の結果、安倍内閣の支持率が31%、
不支持率が52%であったことを報じました。
通常、危機下においてはリーダーの支持率は向上するのだそうですが、
新型コロナウイルス対策の不備に加え、検察庁法改正案や
公職選挙法違反容疑に係る任命責任などが重なった影響だと言われています。

今回は、「天に唾を吐けは、我が身に返ってくる」ということわざから、
この危機下における市民としての態度、あり方について考えたいと思います。

それでは、『 真価と進化 2020.06.24号』、最後までお付き合いください。



天に唾を吐けば、我が身に返ってくる

天に向かって唾を吐いても空を汚すことなど出来ず、
吐いた唾が自分の顔にふりかかってくることから、
人に害を与えようとして、かえって自分がひどい目に合うことのたとえ
として「天に唾する」「天を仰いで唾する」などと使われていることわざです。

さて、安倍内閣の支持率が低いのは誰のせいでしょうか?
もちろん当人達の責任もあると思われます。
しかし、めぐり巡って、責任はそれを選んだ「私たち」にあるのです。

日本は独裁国家ではありません。リーダーが適任でないと判断したならば、
「選挙によって」リーダーを変えられる国です。
権利は私たちの手中にあります。

しかし、私たちはその権利を行使しているでしょうか?

「特別定額給付金の支給が遅い」
「行政のデジタル化で日本は非常に遅れている」
「様々な問題の真相を明らかにせず、信用できない」

これは「リーダーを選んだ私に、判断力がありませんでした」
と晒しているようなものです。

「投票したい政党・候補者がいない」
「政策の違いや候補者の人物像がよくわからない」
「選挙に関心がない」
「自分一人が投票しても何も変わらない」

などがよく選挙に行かない理由として挙げられますが、
それは「他の人が選んだ人でいいですよ。文句は言いません。」
と宣言したのと同義です。

これらまさに、「天に唾を吐く」行為だと私は思います。

斯くいう私も、20代は意思をもって投票に行かない人間でした。
しかし、30代に入り、社会人経験を通じて、自分・会社・社会が
つながっていることを痛感し、必ず選挙に行くようになりました。

すると、自分が投票した人が当選するか落選するかが問題ではなく、
投票したことで「自分の意見を投じた」と感じられ、日々の文句も含めて
自分の意見を表明したことで、清々しい気持ちになるのです。

つまり、社会を“我がごと”として捉えられるようになったのだと思います。

東京にお住まいの方は、7月5日に東京都知事選があります。
あとで文句を言わなくて済むように、
「自分で自分のお金の使い道を決める」つもりで投票に行きましょう。

1票では大きな物事は何も変わらないかもしれませんが、
少なくとも、社会が少しだけ“我がごと”に感じられて、
自分の幸福感が高まると私は信じています。
普段投票に行かない方は、ぜひお試しくださいませ。


<東京都知事選の主要候補者公式HP>
・山本 太郎
https://taro-yamamoto.tokyo/

・小池 百合子
https://www.yuriko.or.jp/

・宇都宮 健児
http://utsunomiyakenji.com/

・小野 泰輔
https://ono-taisuke.info/

・立花 孝志
なし

※東京都選挙管理委員会HP 立候補者一覧
https://2020tochijisen.tokyo/governor/index.html


編集後記

去る6月7日、私が住む港区では、港区長選挙が行われました。
ほとんどの立候補者が「羽田空港新ルート撤回」を訴えていました。

今年3月末から羽田空港新ルート運航開始に伴い、
私の自宅のベランダからも、ジェット機が1時間に何本もすぐ近くを
飛行するようになりました。

想像以上の近さと騒音の大きさに驚きました。基地の近くはこんな感じなのか。
この状態を嫌だと思うなら、国土交通大臣を選んだ自分の責任だな・・・
としみじみと思い、世界のボーダレス化の恩恵とひきかえに失っているものを
新型コロナウイルス感染騒ぎとともに痛感したのでした。

やはり、選挙に行って、社会を変えるしかありません。

それでは、次号もお楽しみに!
田中 裕也