シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

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2020.05.21号 VOL.37
BCPに感染症対策も加える


こんにちは。シンカ代表取締役の田中裕也です。

本日、東京都も緊急事態宣言が解除されると弊社は予想しておりましたが、
報道を見るに、もう一息辛抱が必要そうです。頑張りましょう。

さて、本日はBCPに感染症対策も加える検討をされてみてはいかがでしょうか?
というご紹介です。


弊社は東日本大震災をきっかけにBCP策定しなければという危機感はありましたが、
日々の忙しさにかまけて、BCP策定を先送りにしてきました。

この度の新型コロナウイルス感染症拡大を受け、最大の事業継続のアキレス腱は
社員の「生命の維持」が脅かされることだと改めて私は認識しました。

そこで、中小企業庁HPで公開されている「中小企業BCP策定運用指針」を活用して、
事業継続のリスク分析、代替策の検討、事前予防策、避難方法の整理、資源の確保
などをまとめ、現在事前対策の検討を行っているところです。

<参考:中小企業BCP策定運用指針>
https://www.chusho.meti.go.jp/bcp/


弊社BCPの冒頭だけご紹介させていただきます。

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1.BCP策定・運用の目的
①顧客にとって
 顧客の組織・人事運営活動が停止しないよう支援する。
②従業員にとって
 生命の維持、健康、給与を確保し、安心して仕事ができるようにする。
③協力会社にとって
 仕事を継続し、代金支払を遅滞させない。
④ビジョン実現のため
 自律分散型社会への移行に、事業を通じて貢献する。

2.緊急時に事業継続を図る上での要点
①顧客との事前協議、理解
 当社のBCP対策をご理解いただき、必要な協力をいただく。
②従業員の生命・健康、給与の確保、仕事ができる場所・ITインフラの整備
 場所、生活資源、ITインフラを確保する。
③協力会社の理解と協力会社への支援
 当社のBCP対策をご理解いただき、必要な支援を行う。
④ITサービスの機能維持
 tanθのサービス維持
⑤資金繰り
 緊急時にも耐えうる資金確保

3.BCP及び災害計画の更新時期:毎年 5 月(年 1 回更新)

4.緊急時におけるBCPの発動体制:
①責任者            代表取締役社長  田中 裕也
②顧客担当サブリーダー     マネジャー    山内 綾子
③協力会社担当サブリーダー            分部 理恵
④財務担当サブリーダー              稲村 祥子
⑤従業員支援担当サブリーダー    マネジャー  新井 千春

(以降省略)
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整理してみてわかったのは、冒頭でも申し上げました通り、
社員が1名でも欠けることが、事業継続にとって最大のリスクであること
認識したことでした。特に「蝶番」の役割が特定の人材に集中していると
一気に崩壊してしまうリスクがあるということが認識されました。

また、PCと電話で仕事をする業態柄、「場所」と「電気」の確保が
必須であることが浮き彫りになりました。

上記から、蝶番の役割を分散させること、場所と電気の確保に注意して
BCPを完成させ、事前対策を具体化していきたいと思います。

東京都では、感染症対策を含むBCPを実践する場合、
対象経費の4/5(上限1,500万円)まで助成されるありがたい制度もあるようです。

<東京都産業労働局HP BCP策定支援>
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/chushou/shoko/keiei/bcp/


必要性を感じた時に、すぐ実践に移しておくことが、
今後の新型コロナウイルス感染症拡大、大震災、大津波、台風、温暖化、火山噴火
などが現実に起こった時に、冷静な対応と事業の継続を守ってくれるのだと思います。
「稀」なケースに備えることは、人間どうしても億劫になりがちですが、
必要性を感じている今、ぜひ実行に移してまいりましょう。


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株式会社シンカ
代表取締役社長 田中 裕也