シンカメールマガジン
『 真価と進化 』

SHINKA Mail Magazine

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2020.04.30号 VOL.25
在宅勤務に必要な心構え


こんにちは。シンカ エグゼクティブマネジャーの山内です。

緊急事態宣言が1ヶ月程度延長の方向で調整されることとなり、
退学検討の大学生らが2割超といった報道も見られ、
事態はより深刻さを増してまいりました。

ただ、そのような状況下でも、下記の言葉を胸に、前を向いて、
県からの休業補償金を医療機関へのマスク寄付に充てられた
とある地方企業の若い経営者様がいらっしゃったので、冒頭にご紹介いたします。

~「心配より心配り(しんぱいよりこころくばり)」~
(以下引用)
「り」という一文字が付くだけで、物事は自分中心から相手中心へ変化します。
不安な時ほど、自分よりも相手に目を向けられる。そんな経営ができたらなと思いますし、
弊社スタッフにもプライドをもってそうあってほしい。
皆が厳しい状況だからこそ、批判や卑屈でなく、そんな助け合いの心配りの輪が広げるキッカケにもなればと思います。

我々も「心配り」の意識を持ち、少しでも勇気や希望を皆さまにお届けできましたら幸いです。


さて、在宅勤務とさせていただいてから、弊社は1ヶ月が経過しました。
この新しい働き方における自身のスタンスを模索されている方も多いことと思います。

今回は、弊社の業務提携先で、オンラインアシスタントサービスを提供する
株式会社ニット(https://knit-inc.com/)で営業・広報・人事を担当されている小澤さんに、
テレワークやオンライン業務における心構えを伺いましたので、対談形式にてご紹介いたします。


山内:
在宅勤務になり、最初はメリットを感じることも多かったのですが、
最近は、メリハリをつけづらかったり、メンバーの様子がわからなかったりなど、
デメリットと感じることも増えてきました。ニットさんはもともと5年前に
テレワーク前提で始まり、現在、400人がリモートでお仕事をされているということですが、
ご経験も踏まえて、今どんなことを感じられていますか?

小澤さん:
在宅勤務が始まり、多くのマネージャーの皆様から
「どうやってマネジメントしたらよいか、正直戸惑っている…」というご相談をいただきます。
私自身、今でこそテレワークが前提の会社で勤めて色々と学びましたが、
かつて人材会社でマネージャーをやっていた頃は、新人組織のマネージャーで、
9時から2分でも遅れたメンバーがいようものなら、
「何で遅れたんだ!反省文!怒怒怒」っていう感じだったので(笑)。
非常によく分かるなぁ…と感じています。

山内:
うんうん、その感覚、私もすごく分かります!!(笑)

小澤さん:
「リモートにしたらサボるんじゃないの~?」という声もよく挙がってきます。
でも、実はその逆なんです。

山内:
「逆」と言うと??

小澤さん:
もちろん、サボる人はサボりますが、それはオフィスでネットサーフィンをしてる人も一緒です。
むしろ、「働きすぎてしまう」という危険性をどう回避するか?ということの方が重要なんです。

山内:
確かに、オフィスにいても、個人が何をやっているか逐一は把握していませんね。
どんな環境でもやる人はやる。「在宅勤務になったからサボる」とはならない。
むしろ息抜きのタイミングがとれなかったり、移動時間などもない分、
「即レスしないと」という緊張感も増長されてしまいそうですね。
マネジメントとして、心がけておいた方がよいことは何でしょうか。

小澤さん:
マネジメント側は、「前提、仕事をしている」と信じること。
そして、コミュニケーションの「頻度」が大切だと思います。「質」より「頻度」。
若手が多い部署ほど、いつ、どのタイミングで、誰が、どんなコミュニケーションをするか?という設計が肝です。
また、雑談もとっても大事。私が勤務するニットでは、zoomで繋いで、週1回のオンライン雑談会、
月1回のオンライン飲み会をやっています。チャットにも、雑談だけをする部屋があります。
そういう何でもないことを話すことで、心理的安全性を担保できます。

山内:
少なくとも同じオフィスにいれば、「あれ?元気ないな」と気が付くタイミングはありますし、
すぐ声をかけることができますが、様子が一切わからなくなってしまいますもんね。
あえて雑談をする時間や空間をつくることが大切なんですね。

小澤さん:
そうですね。また、こういった有事のときの、経営者やマネージャーのスタンスもメンバーは見ていると思います。
オフィスに出社して顔を合わせていたら、上司の表情や必死さも伝わりますし、
飲みニケーションによって想いを伝えたりメンバーの悩みに寄り添ったりもしやすいですが、
オンラインだとそういうことができず、温度感や空気感が伝わりません。

山内:
毎日顔を合わせないからこそ、意識的に頻度高くコミュニケーションの機会を作り出して、
先ほどのお話のように、頑張りすぎてしまう人のケアもしてあげることがマネジメントに求められるのですね。

小澤さん:
はい、大切なのは、コミュニケーションを通じた信頼感の醸成だと思います。
「むしろマネジメントコストがかかってしまうのでは?」というお声もあるかもしれませんが、
それがメンバーの自律的な仕事を促し、全体の生産性を上げることに繋がります。

山内:
なんだかお話を伺っていると、在宅勤務だから特別ということでもなく、
オフィスで業務を行っているときにも大切な心構えと感じました。
リモートになることで、オフィス時に不足していた要素がより顕著に出てくる印象です。
本日は貴重なお話をありがとうございました!


アフターコロナに待ち受ける組織は、互いに自律性を促しながら、
信頼関係で結ばれた個が、組織とフェアに繋がる時代に突入していくのでしょう。


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株式会社シンカ
エグゼクティブマネジャー 山内 綾子