2020.04.28号 VOL.24
リーマンショックに学び、アフターコロナを考える
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★マスクの在庫、まだあります!個人のご注文もOKです★
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この度、株式会社パルック様*が本趣旨に賛同くださり、そのご厚意によって
周囲の方にマスクをお渡しされる際にお使いいただける
“困ったときはお互いさま”とメッセージが書かれた
メッセージカードを企画・制作してくださいました!
カードは5枚同封させていただきます。ぜひ一言添えてお渡しください。
ご注文の詳細は、4月23日のメルマガをご参照くださいませ。
*株式会社パルック様のご紹介
”モノづくり”や”コトづくりを中心にコンサートやイベントグッズ、
多種メーカー様へのキャンペーン企画・デザイン・製作など
一気通貫でプロデュースを始めて50年目の会社
http://www.paluc.co.jp/
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こんにちは。シンカ代表取締役の田中です。
先週、リーマンショックを経験していない20代の若手社員から声が上がり、
「リーマンショックはどの程度だったのか?何が起きたのか?知りたい」
という要望を受け、オンラインで座談会的な社内勉強会を行いました。
本日は、その際に私がお話した、11年前の記憶を呼び起こせた部分を
ご紹介させていただき、アフターコロナを考えるヒントにしていただければ幸いです。
①100%→80%
肌感覚としては、売上▲20%くらいが世の中平均のように私は感じました。
②18,000円→7,500円
日経225の平均株価です。およそ3か月で底値まで暴落しました。
③4,500件→950件
2008年11月→2008年12月のリクナビNEXTの求人掲載数の減少の様子です。
1ヵ月で求人掲載数が激減し、不人気業種しか掲載されていない状態になりました。
④14億円→8億円
1年で40%売上が減少しました。採用・研修業界は軒並み50%減が平均的でした。
⑤100社→50社
看板商品の導入社数が1年で半減しました。お客様のニーズが変わったのです。
⑥15時間→5分
私の1日の業務時間です。担当していたとある大型プロジェクトが急に中止となり、
一気に社内ニート状態になりました。「5分」は経費精算の時間で、
他は1日中、リクナビNEXTでボーっと求人を眺めていました。
⑦75人→50人
人件費の塊であるビジネスであることから、売上減少=人員過剰です。
1年間で15人のリストラ、10人は希望を見失って退職していきました。
⑧8,000社→30社
営業電話のアポイント獲得率です。
通常10%程度だったのですが、一気に0.3%まで下落しました。
「お金がないので来てもらってもお互い時間のムダ」
「今は様子を見ているので、何も検討できない」
お客様の反応はそればかりでした。
リーマンショックの経験を受けての学びはただ1つ。
「現状を客観的に捉え、最悪のシナリオを想定して、打てる手を早く打つ」
ことでした。
・運転資金をできるだけ潤沢に確保する
・お客様のニーズの変化に伴う商品転換、事業構造転換
・ロイヤルカスタマーと" バブル"カスタマーの見極め
・事業ドメインのピボット
・関係性の強い人からはお仕事をいただける
・安値で売らない(損益分岐点が逃げていき、社員が疲弊する)
・見栄(売上)を捨てて、もうけ(利益)に集中する
・組織体制、評価・給与制度の見直し
・業務ルール見直しによる業務効率化、コスト削減
また、不況期に入ると、会社と従業員の関係も逆転します。
会社は「雇ってあげている」となり、
従業員は「私は忙しいから必要な人材だ」と暗黙の主張がなされます。
これが、上記の改革を阻みます。
改革が遅々として進まないと、優秀な人材から見切りをつけて退職していきます。
その結果、余計に改革の推進が停滞することになります。
不況に入ると、これまで見過ごされていた会社の問題点が浮き彫りになることを
私は痛感しました。
世の中の流れを読んでいては、いつまでも結論が出ず、手遅れになります。
目先の危機を乗り越えるためにも、アフターコロナにV字回復を遂げるためにも、
先んじて打てる手を打っていきましょう。
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株式会社シンカ
代表取締役 田中 裕也