2020.2.5号　VOL.4
「楽しく働く」ということ


こんにちは。株式会社シンカの分部と申します。

新型コロナウィルスとインフルエンザが猛威をふるっている状況ですが、
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
採用活動でお忙しい時期。無事何事もなく過ぎ去ることを心よりお祈りしております。
マスクも売り切れ状態ですが、手洗い・うがいで乗り越えましょう。

それでは、『 真価と進化 2020.2.5号』、最後までお付き合いください。

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「楽しく働く」ということ

21卒採用の就活解禁である3月1日が迫ってきました。
とはいえインターンシップから採用活動が実質始まっています。
最近の就活生は企業に何を求めているのでしょうか？

マイナビの大学生低学年のキャリア意識調査によると、
「社会人になって働くと考えたとき、あなたの考えに最も近いもの」において、
以下の結果となっていました。　※1

（1位）楽しく働きたい（↑）
（2位）個人の生活と仕事と両立させたい（↑）
（3位）収入さえあれば良い（↑）
（4位）自分の夢のために働きたい（↑）
（5位）人のためになる仕事をしたい（↓）
（6位）プライドの持てる仕事をしたい（↓）
（7位）社会に貢献したい（↓）

自分さえよければいいのか・・・と私は感じてしまいましたが、
人生100年時代、定年延長、ストレス社会という中において、
自分が快適に過ごせる環境をのぞんでいる人が多いのだと思います。


では、「楽しく働く」とは何なのでしょうか？

それは結局のところ「人間関係」によるものがもっとも大きいのです。　※2
・会社の人との人間関係がうまくいっている（と感じていること）
・会社の雰囲気が合っている（と感じていること）

会社における人間関係とは、言い換えると、仕事をうまく進めるための
相互コミュニケーションが十分にあることだと思います。

しかしながら実態は、期待とは異なり、不十分だと感じている人が多いようで、
自分をフォローしてくれていない等の不満を持っている人が多いようです。※3

【直接のサポート】必要度：86.2％　⇔　十分度：62.5％
【情報のサポート】必要度：86.4％　⇔　十分度：60.8％
【情緒的サポート】必要度：82.1％　⇔　十分度：63.6％
【評価的サポート】必要度：85.1％　⇔　十分度：58.4％

働き方改革により、どの企業でも中間管理職への責任・業務負荷が高まっています。
そんな時間的余裕のない中で、同僚や部下とのコミュニケーションが
十分に捻出できなくなってきているのではないかと感じます。
人間関係構築に時間を割くことで、結果的に生産性向上につながるものだと思うものの、
目の前の仕事を早く終わらせることが優先されてしまっているのかもしれません。

最近の若者は会社の飲み会に行きたがらない等といわれていますが、
実は、密なコミュニケーション、つながりを求めています。

働き方改革のため、組織開発や活性化のために、何か新しい取り組みの導入を検討する前に、
まずは、隣りの席の人、向かいの席の人、隣の島の人とコミュニケーションを少しとるだけで、
何かが少しずつ変わっていくのだと思います。

そしてそういう小さなコミュニケーションの蓄積が、社風をつくり、
結果として就活生に対しても魅力的な会社として映るようになるのだと思います。


※1：マイナビ「大学生低学年のキャリア意識調査（2019年11月調査）」
　　https://saponet.mynavi.jp/release/student/lower_grades/2020career/
※2：就職ジャーナル「【社会人1000人の本音】働くのは楽しい？働く意味・理由は？」
　　https://journal.rikunabi.com/p/advice/30610.html
※3：リクルートマネジメントソリューションズ「職場におけるソーシャル・サポート実態調査」
　　職場でのサポートに影響を及ぼすのは何か
　　https://www.recruit-ms.co.jp/issue/inquiry_report/0000000771/

分部　理恵